芸術への見方が変わる
比較芸術学科の五感を通じた学び

掲載日 2021/10/28
No.110
文学部
比較芸術学科 3年
町田 大悟
東京・私立巣鴨高等学校出身

OVERTURE

比較芸術学科は、「美術」「音楽」「演劇映像」という芸術の中でも中心的かつ基礎的な3つの領域で構成される学科です。本学科では五感をとぎすませ“本物”を鑑賞することを通して学びを得ることを第一のモットーと考えています。
ここではそのような比較芸術学科のモットーに刺激を受け、芸術の新たな楽しみ方を発見した学生をご紹介します。

広い視点から芸術を学ぶ、比較芸術学科の魅力

もともと仏教美術に関心があったことから、都内で仏教美術、殊に仏像を専門とする教授のもとで学ぶことができる比較芸術学科を志望しました。
本学科の最大の魅力は、講義や課題を通して、自分の目で直接作品を鑑賞する機会に恵まれている点です。図版や書籍といった撮影者の視点を介した二次的な芸術鑑賞とは異なり、作品を直接鑑賞することで、実際の作品の大きさや演者の息づかいをリアルに感じ取ることができます。本学科では、そのような画面越しでは感じられない「凄み」を体験する環境が整っています。
さらに、1年次では3領域の基礎を網羅的に学ぶというカリキュラムが実施されており、当初志望していた分野に留まらず、より広い視点から自分の興味を探ることが可能です。ゼミナール(ゼミ)や卒業論文といった自分が専門的に学ぶ分野以外からも深い学びが得られるという点は、他の大学と比べても非常に魅力的であると考えています。

※学びの特色とカリキュラム(比較芸術学科)はこちら
※ゼミナール紹介(比較芸術学科)はこちら

密教彫刻の研究から見えてくる芸術の「つながり」

現在、私は津田徹英先生のゼミで、平安密教彫刻について研究しています。具体的には、日本の近代以前の美術作品を学生がそれぞれ課題作品として設定し、研究で得られた結果を発表します。このように過去の日本における美術作品を研究し、先人が現代まで伝承される作品のどこに価値を見出してきたかを考察することにより、人間の価値観についてモノを通して間接的に見る視点が養われました。またこれは、広告をはじめ毎日「作品」に接しながら生きる私たち現代人の価値観がいかに醸成され、またそれが今日まで連綿と続いているかという事実を確認することにもつながっています。
さらに、芸術に対する専門的な知識が深まることによって、これまでに鑑賞してきた作品を改めて鑑賞する際に、より多くの「見どころ」に気づけるようになったと感じています。

特に意識するようになったのが、芸術作品の「有機的なつながり」についてです。西洋美術の『オフィーリア』を鑑賞する時にシェイクスピアの演劇の内容を想起するように、芸術作品をそのカテゴリーの中ではなく、他の芸術形態の作品とのつながりを意識しながら楽しむことができるようになりました。また、このようにひとつの芸術作品がもつさまざまなつながりが見えるようになったことで、多角的に作品に取り組む力が養われ、作品の解像度がより一層高まったと感じています。

「生」の作品にふれた経験が将来の糧に

比較芸術学科での学びの中で、私は人生で初めて劇場で演劇を鑑賞したり、1年次には醍醐寺の宝物館で卒業論文研究の題材である「木造如意輪観音坐像」に出会ったりと、実際に「生」の作品にふれあう機会を多く得ました。
私はこの経験から「生」の作品にふれる楽しさを学ぶとともに、作品を直接取り扱う学芸員を志すようになりました。学芸員として働くためには、修士以上の学位と専門的な知識が必要となります。そのため、現在は自己のスキルアップを目的として大学院への進学を考えています。

インタビュー動画

※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時のものです。
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2021年度)のものです。

文学部 比較芸術学科

青山学院大学の文学部は、歴史・思想・言葉を基盤として、国際性豊かな5学科の専門性に立脚した学びを追究します。人間が生み出してきた多種多様な知の営みにふれ、理解を深めることで、幅広い見識と知恵を育みます。「人文知」体験によって教養、知性、感受性、表現力を磨き、自らの未来を拓く「軸」を形成します。 人類は芸術とともに歴史を刻んできました。比較芸術学科では、「美術」「音楽」「演劇映像」という芸術の基礎的な部分を、古典を中心として複数の分野を比較しながら学びます。五感をとぎすませ実際に“本物”を鑑賞し、芸術本来の意義や歴史・思想に関する専門知識を吸収することは、現代社会の文化の理解にもつながります。

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