国際舞台で活躍する日を
夢見てイギリスの
大学院進学を目指す

掲載日 2021/9/10
No.99
<2021年度 学業成績優秀者表彰
最優秀賞受賞>
経済学部 現代経済デザイン学科4年
荘 禮陽
東京・私立青山学院高等部出身

OVERTURE

常にグローバルな視点で社会を見つめてきた荘さんは、旺盛な知的好奇心で幅広く学び、2021年度の学業成績優秀者表彰で、最優秀賞を受賞しました。将来は国連で働くことを目標にイギリスの大学院進学を目指しているため、最終学年も知識の吸収に余念がありません。

好奇心のまま幅広く学ぶ

2021年度の学業成績優秀者表彰で最優秀賞をいただくことができましたが、表彰を意識して勉強してきたわけではなかったので、受賞の連絡をいただいた時には驚きました。
そもそも、私が好成績を収めることができたのは、イギリスの大学院に進学するために高いGPA( Grade Point Average )を必要としていたからです。大学1年生の時には、決して成績の良い学生ではなかったのですが、目標のためにどうしても成績を上げなければいけない。その必要に迫られて、成績を上げる努力をするようになりました。

私はもともと「知らないことを知りたい!」と思う好奇心の強いタイプです。GPAを上げようと勉強に励むうちに、「卒業要件に必要な科目のGPAを単に上げるだけではつまらない」と感じるようになりました。成績を上げて、このまま頑張れば留学基準をクリアできるとある程度の目途がついた時に、芽生えてきたのが持ち前の好奇心。もっと自由に幅広く、好きなことを学びたいと思ったのです。
そこで、全学共通教育システム「青山スタンダード」や他学部の授業もできるだけ受講することにしました。たとえば国際政治経済学部の科目では、実際に国連で働いている方のレクチャーを受けられる「国連研究」や「地域研究(EU経済)」の授業を学びました。地球社会共生学部の授業では、JICA(国際協力機構)職員の生の声を聞いたり、プロのカメラマンによる授業では、富士山にまで行ってドローンを操作したり、実践的な興味深い体験もしました。
好きな授業を履修すると、自然と学びに対してモチベーションが高まるため、結果的に成績がもっと上がるという相乗効果が得られました。その結果が今回の表彰につながったのではないでしょうか。

自分にマッチしていた現代経済デザイン学科の授業とシステム

このように幅広い分野を学んだことは、専門分野である地域経済学をより深く理解することにもつながりました。私が所属する現代経済デザイン学科では、社会保障や都市と地域の経済格差などの現代社会の諸問題に対し、「政府」と「地方自治体」は何をすべきかについて考え、解決策を見出すために、公共経済学や地域経済学を学びます。私は「地域とコミュニティ」について学ぶ地域コースで、井上孝先生の人口学のゼミナール(ゼミ)に所属し、少子高齢化や人口流出など、人口諸問題が国や大都市、地域に及ぶ影響について研究しています。
人口学のほか、開発経済学や世界経済論など、「地域経済学」は日本の地方自治体だけではなく、開発途上国の農村や工業地域なども研究対象であるため、将来グローバルに活躍するための能力を養うことができます。子どもの頃から海外に興味があり、多種多様な環境や文化に暮らす人々が共生していける世界を実現したいと考えている私にとって、地域経済学の研究は非常に興味深いものです。地域格差をグローバルな視点で異文化になぞらえて見ると、重なる部分がたくさんあることに気付かされます。
経済学はあらゆる分野と関連していることがわかります。例えばジェンダーの授業を通してジェンダー不平等は社会全体の生産性を下げていることや、消費者の動向を探るために心理学が用いられているなど、新たな気づきを得ました。専門である地域経済学と、青山スタンダードや他学部の授業での学びをそれぞれに進める中で、自分が学んだことの関連性を探ることが楽しくなっていきました。
学科の専門科目の中で印象に残っているのは、2年次に受けた「公共地域政策論(地域)」です。JICAの有償資金協力事業事後評価書を読み込み、パワーポイントにまとめて発表する授業でした。日本のODA(政府開発援助)の実情が理解できて問題意識を持てただけでなく、パワーポイントの作成力やプレゼンテーション能力の向上にもつながりました。
自分の将来につながる学びができただけでなく、他学部開講科目として、興味があった国際政治経済学部の科目も履修できるなど、取得可能な単位数等に制限はありますが、柔軟に幅広く学べるシステムも魅力でした。自分にぴったりとマッチする学科で、満足のいく勉強ができました。

卒業後は憧れのイギリスの大学院へ

今は、イギリスの大学院に進学する準備をしています。短期の語学留学は高校時代に経験しましたが、本格的に長期留学をしたいと以前から計画していました。それは、多文化共生を目指してグローバルに活躍したいという夢を持っていたからです。将来は国連で働きたいと考えており、そのためには修士号取得は必須となります。それなら、これまで学んだ地域経済を深めることができるイギリスの大学院に進学しようと考えました。
GPAを上げる努力をし、結果的に学業成績優秀者の最優秀賞も受賞できたので、ますます留学を実現させてレベルアップしなくてはならないという気持ちになりました。英語力を上げたり出願書類の準備をしたりしながら、最後まで貪欲に様々な科目の単位取得のため、忙しい日々を送っています。
また、8月からはJICAの長期インターンに参加することも決まっていて、外国人人材受入室という、在日外国人の受け入れ業務を行う部署で働きます。日本では地方に行けば行くほど、まだまだ閉鎖的な雰囲気はあって、外国人の受入れが難しいこともあります。でも私は、どんな人も楽しく過ごせるような多文化共生の実現を目指しているので、このインターンで外国人の受入れ業務に関わって、学んだ地域経済の知識を生かせたり将来の学びに役立てたりできるような経験にしたいです。

質の高い授業と学びやすい環境

イギリスの大学院に進学しようと決めてから、たくさん勉強をしてきました。しかし、学ぶことは好きで苦になりませんでしたし、勉強しかしてこなかったわけでもありません。ボランティア団体でフィリピンの実情を知り交流するツアーを企画し、募集等を行いました。残念ながらコロナ禍の影響でツアーは実現しませんでしたが、そこで仲間たちと活動したことは良い経験になっています。
高等部の頃は他大学の受験も考えましたが、本学の教員が高等部生に授業を行う高大連携プログラム「学問入門講座」で授業の質の高さを実感し、内部進学を決めました。今は、青山学院大学で4年間を過ごすことができて、本当に良かったと思っています。キャンパスの立地が、グローバルで最先端の情報に触れることができる渋谷・青山エリアで、幅広く自由に勉強できる環境がありました。

それほど成績が良かったわけでもなかった私が、熱心にたくさんの授業を受ける充実した学生時代を過ごすことができたのは、青学での学びが楽しく、様々な知識や力が身に付いたからです。ここで学んだことを生かしながら、国際的に活躍できる人になるためにイギリスの大学院でも 精進したいです。

在籍している学部

経済学部

経済学は、財政、金融などの金銭の流れを扱うだけでなく、教育、医療、環境保全など公共的、利他的活動も含めた、広く社会全体を研究対象とする学問です。今、社会は変革期を迎え、そこで起こる諸問題を解決するために、経済学の担う役割は高まるばかりです。
創設以来の伝統ある経済学科が理論、実証、政策、歴史など幅広い切り口から古今東西の様々な社会経済の諸問題を分析し、政策議論を行うためのカリキュラムを組んでいるのに対し、現代経済デザイン学科は公共、地域、地理、そしてそれぞれをサポートする地理情報システム(GIS)を現代の諸問題に応用するカリキュラムを組んでいます。

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