学びや気付きをくれた
地域ボランティア

掲載日 2020/07/31
No.25
教育人間科学部
経営学部
国際政治経済学部
齋藤 悠治/澤田 創
松本 瑛美
青山子ども会

OVERTURE

渋谷区にキャンパスがある青山学院大学は、S-SAP(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー)協定を渋谷区と締結しています。その取り組みの一環として、渋谷区社会福祉協議会が行う「こどもテーブル(地域の絆で生活を支え合い、子どもを守り育てる活動)」の取り組みにボランティアとして参加しています。
2020年1月11日(土)には、新たな試みとして本学を拠点に「こどもテーブル@アオガク」を青山キャンパスで開催しました。集まったのは、近隣地域の小学生13人と本学学生12人。教室をめぐりながらのゲームと学食での食事で、楽しい時間を過ごしました。

自分たちで企画運営することで、
ボランティア活動の経験値が上がりました

青山学院大学ボランティアセンターの呼びかけに応えるかたちで、本学の文化連合会「青山子ども会」の一員として、「こどもテーブル@アオガク」に参加しました。普段から子どもと関わるボランティア活動をしているので、新しい経験として学べることが多いのではと期待していました。実際に今回は青山子ども会に企画運営をまかせて頂き、一から自分たちでつくり上げていけたことが、団体としてのスキルアップにもつながったと思っています。授業等で多忙な中、青山子ども会の通常の活動と並行して準備をするのは大変でしたが、挑戦してみて本当に良かったと思っています。
当日は運営チーフの役割を担い、総合司会や進行に沿った誘導などを行いました。子どもたちが元気に反応してくれて、用意したゲームを「もう1回やりたい!」と楽しんでくれたことが嬉しかったです。ただ、中には「もう次のゲームに行こうよ」と言う小学生もいて、まとめることに苦労しました。結局、ゲームのやり方のバリエーションを増やしたことで、飽きていた子どもも夢中になってくれたので、なんとかうまく対処できたと安堵しました。
参加した小学生たちは、近隣に住んでいるとはいえ、キャンパス内に入ることはほとんどないと思いますので、今回の体験は意義があると感じました。もしまた参加できる機会があれば、例えば白衣を身に付けた学生が登場するような、大学生らしさをもっと打ち出した企画を立ててみたいです。
教育人間科学部のカリキュラムに魅力を感じて青学に入学した私は、当初は教員免許状の取得を目指していて、子どもと関わる機会をつくろうと青山子ども会に入りました。今は教員とは別の形で子どもと関わる仕事を思い描くようになったのですが、それは子ども会での活動を通していろいろな経験をし、広い視野で自分の将来を考えられるようになったからです。教員以外の将来の可能性についても知ることができました。今回のこどもテーブルでは新たな出会いや気付きもあり、また視野を広げる良い機会になりました。

教育人間科学部
教育学科3年
齋藤 悠治さん

こどもテーブルのような社会教育活動を
行っていることが青山学院大学の魅力

私は、「青山子ども会」から「こどもテーブル@アオガク」に参加した8人のうちの1人です。準備段階から企画内容を検討し、当日は現場でゲームの進行などを担当しました。
始めのうちは、緊張していて、硬い表情だったり下を向いてしゃべらなかったりする子どももいましたが、一つ目のゲームが終了して別の教室へと移動する頃には生き生きと楽しそうな表情を見せてくれました。実は私たち大学生も緊張はしているもので、それをなんとか隠しながら子どもたちを盛り上げようと頑張っていたため、雰囲気がガラリと明るくなったことは素直に嬉しかったです。あっという間に過ぎてしまった3時間で、全体を通してとても楽しく、やりがいも感じました。
子どもは、学校の友だちや先生、家族というわりと限られた世界の中にいますが、こどもテーブルは普段は接することのない大学生と関わりを持てる機会です。大人と子どもの間に立っている大学生との交流は、子どもにとっても楽しいものだったようです。
私自身はもともと子どもが好きで、ボーイスカウトやジュニアリーダーといった活動を通して、中学・高校時代からずっと子どもと触れ合ってきました。今回のこどもテーブルも、長年続けていた活動と違和感なくつながっていたように感じます。いつもと同じように行動できて、それがシンプルに楽しかったです。
青学を志望したのは、オープンキャンパスの模擬講義が面白かったことや、きれいで通いやすいキャンパスであることなど、ごくありふれた理由でした。でも入学してみると、「キリスト教教育」や「学びやすい環境」、「箱根駅伝を5回優勝した陸上競技部」などさまざまな魅力があることを実感できます。そして今回、「こどもテーブル@アオガク」のようなボランティア活動や社会活動もきちんと行っている大学だということも、大きな魅力の一つだと思いました。これからもぜひ、こどもテーブルを青学で開催したいです。

経営学部
マーケティング学科2年
澤田 創さん

子どもたちとの触れ合いが
新鮮で楽しかったです

私は国際政治経済学部の公認学生団体「SANDS」に所属しており、そのメンバーと一緒に4人で「こどもテーブル@アオガク」に参加しました。SANDSは創設2年目の新しい団体なので、今はいろいろな活動に挑戦している時期です。SDGs(持続可能な開発目標)の達成のために、学生にできることを考えることが活動目標なので、こどもテーブルは少し分野の異なる活動でしたが、子どもたちの中に入って、一緒に遊ぶ運営ボランティアをやってみることにしました。
私たちは普段、活動の中で子どもたちと接する機会がないため、子どもとの触れ合いが新鮮で、こちらの方が有意義に過ごせた気がします。はじめは仲良くなるのに手間取ったものの、時間が経つにつれてゲームでのペアに指名してくれたり、好きなアイドルの話をしてくれたりする小学生も出てきました。都会っ子らしくクールかと思えば、ゲームにはとても真剣になる姿がかわいらしく、とても楽しかったです。
私はメインストリートや1号館・17号館前など、季節ごとに変わっていく青山キャンパスの風景が好きです。勉強したいことをとことん勉強できる環境が整っていることも、青学の良さだと思っています。そんなキャンパスの魅力を、子どもたちにも伝えたいです。子どもたちも、キャンパスに来て大学生と接することで、自分の将来をイメージしやすくなるのではないでしょうか。
今回は、青山子ども会の企画に参加してみて、とても楽しかったのと同時に、「こどもテーブル@アオガク」は企画運営団体の個性を出しやすいイベントだと思いました。一緒に参加したメンバーたちも、「またやりたい!」と意欲的でした。
もし継続的にこどもテーブルが開催され、SANDSに企画を任せていただけることがあれば、子どもたちにSDGsについての考え方を知ってもらう企画を立案したいです。それは、子どもたちの将来にも役立つのではないでしょうか。SANDSとして、もっとわかりやすく、親しみやすい形で何かをしたいと考えており、SANDSの活動を広げる良い機会にもしていきたいです。

国際政治経済学部
国際政治学科2年
松本 瑛美さん

顔写真
顔写真
顔写真
顔写真

青山学院大学
ボランティアセンター

青山学院大学ボランティアセンターは青山学院のスクール・モットーである「地の塩、世の光」を体現する人物、サーバント・リーダーの育成に向けて、実践するボランティア活動を促進させる目的で2016年10月1日に設立しました。
2011年3月の東日本大震災以降、青学生が主体的に活動展開してきたボランティア・ステーションを改組する形で学生へのボランティア活動情報・機会の提供や大学としての社会貢献活動の一端を担います。

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青山子ども会

私たち青山子ども会は、本学の文化連合会に所属する児童福祉ボランティア団体です。
具体的な活動としては、小学校や児童施設で、私たちが企画した工作やゲーム等の遊びを通して子どもたちと交流を深めています。また、活動を行うにあたり「共に成長していく」という姿勢を持って、子どもたち一人一人の個性や創造性を引き出し、より良い人間形成の一助として実践活動を行うことを目標にしています。
子どもたちはもちろん、会員同士も非常に仲が良く、笑顔で楽しく活動をしています。

国際政治経済学部公認団体
SANDS

2018年から、10月16日の世界食料デーにあわせて、「飢餓ゼロ(ZERO HUNGER)1016キャンペーン」を青山キャンパスで行っており、SANDSは2018年に「1016キャンペーン」を前団体として発足しました。
現在は、SDGs(国連持続可能な開発サミットで採択された持続可能な開発目標)の17ゴール達成を目標に、2・3年生24人と仮入会の1年生で活動しています。
普段は週一回の班活動や月数回の全体ミーティングを通して、親睦を深めながらSDGsについて学んだり、プロジェクトチームを編成して企業との共催企画を進めています。2020年度後期は「日本とSDGs」をテーマに事例を学び、それを踏まえて企画の立案をしていく予定です。

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*掲載されている人物の在籍年次や役職、活動内容等は、特記事項があるものを除き、原則取材時のものです。

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