「興味を持ったら
やってみる!」の精神で、
学生生活を有意義に

掲載日 2020/12/11
No.48
法学部
法学科3年
小正路 大成
学友会本部準備委員会
高等学校卒業程度認定試験合格

OVERTURE

キリスト教信仰にもとづく教育をめざし、自分の使命を見出して進んで人と社会に仕え、その生き方が導きとなる人である「サーバント・リーダー」を育成する本学では、ボランティアをはじめ学生主体のさまざまな活動が主体的に生まれています。旺盛な好奇心で、積極的に挑戦する学生の姿をご紹介します。

中高時代の留学生活が
育んだ好奇心

ロンドンのサマースクールに参加したのがきっかけで海外に興味を持つようになった私は、中学2年時から4年間、ニュージーランドに留学しました。異文化に触れる留学生活は楽しく、私の好奇心はどんどん旺盛になっていきました。

帰国して本学に入学してからも、興味を持ったことには挑戦するようにしてきました。まず、大学のポータルサイトからボランティアの募集を見つけて、単発のボランティアにいくつか参加しました。中でも印象に残っているのは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の関連イベントとして認証された参画プログラムの運営に関わったことです。2018年6月に、「Tokyo 2020 学園祭 the 2nd」と銘打って、本学を会場にして連携大学の学生たちがクイズとスポーツ競技のバトルで“連携大王”を目指すイベントでした。
この参画プログラムは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会を母体に運営されているもので、学生イベントでありながら大きな組織のもとで活動できる面白さがありました。どんなボランティアにも意義はありますが、やはり大きな規模の運営に関わることができる活動は、自分の経験値を大いに高めてくれました。

興味を持ったら
積極的に挑戦

ボランティア以外で興味深かった経験は、渋谷区内4大学(青山学院大学、國學院大學、実践女子大学・実践女子大学短期大学部、聖心女子大学)包括協定による単位互換を利用して、國學院大學と聖心女子大学の授業を受けに行ったことです。別の大学に足を踏み入れること自体が新鮮な経験で、スクールカラーの違いも実感しました。他大学を知ってから改めて本学を見ると、とてもオープンでいろいろな言語が飛び交う活気ある大学だと感じます。単位互換制度を利用している人は多くないかもしれませんが、その経験はとても有意義でした。

他には、昨年度に立ち上がった法学部直属の学生連合に参加しています。例えばゼミの紹介を分かりやすい冊子にまとめる活動をしており、各ゼミの公式なパンフレットをより親しみやすくかみ砕いた内容にしているため、好評です。また今年は、コロナ禍で不安を抱えている新入生のために何ができるか考えています。Twitterで情報発信や質問対応をしたり、例年とは違う形でも新入生歓迎交流会を行ったりしているところです。

社会性のある活動が
やりがいに

こうしてさまざまな活動に携わる中で、今もっとも力を入れているのは「学友会本部準備委員会」の活動です。学友会とは、全学部生が所属している組織なのですが、学生の認知度は低く、昨年の9月に発足した「学友会あり方検討プロジェクト」のメンバー募集を学生ポータルサイトで見つけるまでは、私自身も学友会について認識していませんでした。
よく知らないなりに好奇心でプロジェクトに参加してみると、学友会には多くの課題があることが分かりました。まずは認知活動が十分ではなく、全学生が会費を納めているにも関わらず、多くの学生に「学友会費を払っている」という自覚がないこと。また、学友会費は本来、全学生の利益になるように使われるべきなのに、団体への助成が主な使途なので、サークルなどに所属していない学生には還元されていないことなどです。

学生全体の利益のために組織の運営や会費の使い方を見直していくことに意義を感じ、また大学という組織全体に関わる規模の大きさにやりがいを感じます。今年度よりプロジェクトから学友会本部準備委員会にかわり、2021年度の「学友会本部」設立を目指し、メンバーも増やして活動の幅を広げているところです。
活動の軸は「新歓交流会などの企画」「会計監査・予算編成の検討」「学生の意見を大学に伝える」の3つで、それぞれグループに分かれて活動しています。私は3グループすべてに所属し、その結果、全体を見渡せるような立場で運営に深く関わっています。
ボランティアをはじめ、もともと人助けや人の役に立つことに意義を感じていたのですが、学友会本部準備委員会に所属してみて、貢献活動を制度化して大勢の人の役に立つ社会性のある活動に発展させることに、私はやりがいを感じるのだということに気付きました。

入学してからこれまで、興味を持ったことにはどんどん挑戦してきました。青山学院大学には、挑戦できるさまざまな場が用意されていたので満足しています。特にキリスト教教育を意識して大学選びをしたわけではありませんが、結果的に、「サーバント・リーダー」として自分の役割を見いだす精神は、私の興味ややりがいを後押ししてくれました。
卒業後についても考えなければならない時期ですが、今のところ民間企業で利益を追求するような仕事よりも、社会のために働く仕事にチャレンジしてみようと思っています。先のことはまだ分かりませんが、学生時代に得た経験を糧にしていきたいです。

学友会本部準備委員会

「学友会本部準備委員会」は、本学に在籍するすべての学生が所属する組織「学友会」のあり方を見直すべく、2019年9月に発足した「学友会あり方検討プロジェクト」の後継団体です。前プロジェクトを引き継いで2020年度に立ち上がり、学友会をより学生主体で活動できるような組織にすることを目指しています。2021年度から学友会に学生主体の本部を設置するべく、議論を続けています。

渋谷区内4大学包括協定

渋谷区内の4大学、青山学院大学、國學院大學、実践女子大学・実践女子大学短期大学部、聖心女子大学による渋谷区内4大学包括協定は、4大学が連携・協力することで、各大学の持続的な発展と多様な価値観に基づく新たな価値の創造に寄与することを目的としたもので、世界が注目する国際都市・渋谷から研究・教育・スポーツ・国際交流などを通じ社会に成果を還元するものです。

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