掲載日 2019/2/28

地球社会共生学部 地球社会共生学科
コミュニケーション、メディア、
言語習得、言語政策、教育政策

菊池准教授からの
Message

地球社会共生学部 地球社会共生学科准教授
菊池 尚代

当ゼミナール(ゼミ)はコミュニケーションから教育政策まで多様なジャンルを扱っているのが特色で、ゼミ生それぞれの興味に合わせた研究ができるようにしています。例えば、テレビドラマやコマーシャル、コミュニケーション、新聞記事、ネット社会をテーマに分析するなど分野が多岐にわたります。中にはLGBTやeスポーツ、ネットニュースといった最先端の研究をしたり、学会で発表をする学生もいます。私自身のアナウンサー、英語教員、大学院の開学に携わった社会人としてのこれまでの経験や、バックグラウンドの多様さから、ゼミ生たちの研究対象もおのずと広がったのかもしれません。チャレンジ精神旺盛なゼミ生が多いため、なるべく細かいルールは設けず、興味のあることを伸び伸びと、そして集中して研究できるような指導を心がけています。

各業界の企業見学も進んで行っています。これまでにテレビ局や新聞社などさまざまな会社を訪問しました。学生たちには現場を見て、さらにそこで働く社員の方たちの話を聞くことで、実社会に存在する問題を身近に感じ、考える力を養ってもらいたいと思っています。また、社会に出れば、必ず誰かと協力しながら仕事を進めていかなければいけません。それを踏まえ、学生が互いの個性を尊重し、おのおのが得意分野でリーダーシップをとりながら、地球社会共生学部の教育テーマの一つである「共生」を醸成できるような環境づくりにも配慮しています。

4年生は自主的に行動するゼミ生が多く、私が依頼する前にアクションを起こしてくれることが多々あり、学生から学ばされます。例えば大きな教室ではなく、より密度が濃く学べ、意見が言い合える私の研究室でゼミをしようと提案してきたのも4年生でした。本学部の1期生だからこそ一緒に作り上げたり改善したりといった経験を積んできました。学部の先輩が不在で、就職活動ではOB・OG訪問ができない等ハンディがありましたがそれも乗り越えて、ゼミ生たちがそれぞれ希望する企業へ内定していることには驚かされました。後輩の面倒見も良く、後輩向けに就活冊子を作成したり適切なアドバイスもしていますよ。

ゼミ生に対して心がけているのは、一人一人の個性を大事にすることです。これは学生のモチベーションを下げないために大切なことだと思っています。1期生の学生たちはとても頼もしく成長したので、これからの活躍が非常に楽しみです。また、これからゼミで学ぶ学生には、自主性と共生を心がけて研究に取り組んでもらいたいと思っています。

ゼミ学生からの
Message

地球社会共生学部 地球社会共生学科4年
東京・私立桐朋女子高等学校出身
菊池ゼミ学生竹中 美貴さん

新しい学部でゼロから創る学生生活に魅力を感じ、地球社会共生学部に1期生として入学。菊池ゼミを選んだのは、発信する立場であるマスコミで働きたいという夢があり、先生のご経験や仕事への思いをお聞きして、こんなに情熱を持った先生のもとで学びたいと思ったからです。ゼミ運営にも学生が積極的に関わってきました。後輩たちには、私たちの経験を研究や就職活動で役立ててもらえるようサポートしています。また、ゼミではたくさんの企業を見学し、幅広い業界の現場を目にする機会に恵まれ、貴重な経験でした。こうした実践的な学びと並行して行われたマスコミ体系に関する著書の輪読では、ゼミ生の多彩なプレゼンの切り口に学ぶことも多くありました。

私は現在、海外報道における日本のイメージ研究や米国メディア・日本メディアと政治の関係性の研究をしています。卒業後は内定をいただいている新聞社で記者として、臆することなく未知な環境にも飛び込んでいきたいです。菊池ゼミには好きなことを極めたいと考える学生が集まるので、積極的に参加するほど自らも成長できます。後輩たちにはゼミを盛り上げていってほしいです。

※この記事は、大学広報誌AGU NEWS No.91(2018年11月30日発行)に掲載されています。
※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時のものです。

地球社会共生学部

国境を超える学びで、共に生きる力を。
2015年4月に開設した青山学院大学地球社会共生学部では、共に生きる―共生マインドをテーマに、急成長する東南アジアを学びのフィールドの中心として、教養と社会科学の専門性を併せ持った、グローバル人材を育成します。世界の経済は、これまで欧米を中心としていましたが、今後、アジアを中心とした経済に変わろうとしています。また、アジアは世界最大の英語使用圏になると予想されており、コミュニケーション能力の向上が大きなテーマとなっています。社会を生き抜く上で、必要な能力を身に付け、幅広い分野で活躍できる人材を育成するための様々なプログラムを用意し、世界に羽ばたける人材を育てます。

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*掲載されている人物の在籍年次や役職、活動内容等は、特記事項があるものを除き、原則取材時のものです。

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