直感から始まった研究が
金賞受賞という
大きな結果に

掲載日 2020/7/8
No.11
芳賀 康浩ゼミナール〈 2019年度学生表彰受賞 〉
経営学部 経営学科 4年
鳥羽 輝

2019年度学生表彰受賞理由

広告内で商品を推奨宣伝する人物(エンドーサー)にLGBTの方を起用した場合の効果を検証した論文『広告にLGBTという新たな選択肢―広告の信頼性を上げるエンドースメント研究―』の、テーマの新規性と裏付け資料の豊富さが評価され、第6回「日本広告学会関東部会学生広告論文賞」で金賞を受賞しました。

社会に受容されつつある
LGBTの広告効果を検証

近年、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)という言葉をよく耳にします。マスメディアでもLGBTの方が多く活躍し、社会的に受容の動きが広まっていると感じていた中で、LGBTに対するポジティブなイメージを広告に生かすことができないかと考えたことが論文執筆のきっかけとなりました。まずテーマを「エンドーサーにLGBTの方を起用した場合の広告効果」に決め、資料集め、論理組み立て、そして執筆という流れで論文を作成していきましたが、LGBTは比較的新しい研究対象であるため先行研究が少なく、資料集めが大変でした。そこで過去の論文以外にも新聞や雑誌、またSNSを使ってたくさんの資料を集めました。苦労はしましたが、その分だけ厚みのある内容になったのではないかと思います。
模擬実験を用いての検証も試み、結果として「LGBTの方をエンドーサーに起用した場合、広告の信頼性を高める」ことが支持されました。直感に突き動かされるように始めた研究でしたが、結果が出て良かったと思っています。

難しいテーマを乗り越えて
大きな学びと金賞を獲得

私たち全員にとって、論文の執筆自体が初めての経験だったため、壁にぶつかることも多かったです。それだけに、第6回「日本広告学会関東部会学生広告論文賞」で金賞受賞という形で報われたことは大きな喜びでした。論文執筆を通じて学ぶことも多く、論理の構成力やLGBTの方に対する理解が身に付いたと思います。また、LGBTの方を特別視しない表現などの配慮を皆で心掛けて、論文を執筆しました。受賞に際しては「テーマの新規性と裏付け資料の豊富さ」が評価されたということですが、テーマの新規性の評価については狙い通りでした。裏付け資料について、前述した通り集めるのにとても苦労をしたため、評価されたことは非常に嬉しかったです。
今回、難しいテーマを扱いましたが、工夫して乗り切れば大きな力に変わることを知り、新しいことにチャレンジする大切さを学びました。これからも既存の概念にとらわれず、さまざまな挑戦をしていきたいです。

(グループ代表 経営学部 経営学科4年 鳥羽 輝)
※学年や役職等は、2019年度当時の表記です。

指導教員・芳賀 康浩教授より

当ゼミナールではマーケティング戦略の諸問題について研究を行い、さまざまな企業のマーケティング戦略を分析する能力や、状況に合わせたマーケティング戦略を自ら提案する能力を養っています。
今回の論文はタイムリーなテーマだったためか、学生たちは積極的かつ興味深く取り組んでいたと思います。自らの主張を仮説として提示し、その根拠をデータによって示す力も育まれました。それは、社会に出てからも必要とされる力です。学会に論文を投稿するという貴重な経験ができた上に、金賞を受賞できたのは名誉なこと。それを自信にして、本学卒業後も生かしてください。

芳賀 康浩教授(1列目中央)とゼミナールの学生

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