サークル創設後に
待っていた
仲間との
宝物のような日々

掲載日 2021/2/5
No.58
文学部
史学科4年
田﨑 祥子
フラサークル「Uluwehi(ウルヴェヒ)」
東京・私立恵泉女学園高等学校出身

OVERTURE

大学での学びは、キャンパスでの授業だけにとどまりません。部活動やサークル活動、ボランティアなどの課外活動で自己研鑽を積み、社会に出て羽ばたくための翼となる知見を得た学生を紹介します。
入学後すぐにフラサークル「Uluwehi(ウルヴェヒ)」を立ち上げた田﨑祥子さん。常にサークルの先頭に立って舵を取り、わずか3年で学生の全国大会団体優勝を果たしました。

入学直後に
フラサークルを創設

私がフラを習い始めたのは小学2年生のとき。祖母がフラを始めたのがきっかけで、私も同じフラの教室に通うようになりました。今でもその先生の元でレッスンを受けています。

実は、元々フラサークルの立ち上げを考えていたわけではありません。青山学院大学へ入学が決まったことを教室で先生に報告すると、「私が教えるからサークルを作ってみたら?」と提案してくださったのです。尊敬する先生が教えてくださるということに背中を押され、大好きなフラに全力で取り組もうとフラサークルの立ち上げを決意しました。
入学して数日後には大学の学生生活部の窓口に相談に行き、サークルのSNSを開設。そして、毎日のように「サークルを作るので一緒にやりませんか」と呼びかけ、体験レッスンも実施しました。その結果、2017年5月末には予想を超える25名ものメンバーが集まり、サークルが始動しました。

2017年相模原祭初出演

挑戦し続け成し遂げた、
大会優勝の快挙

サークル名の「Uluwehi(ウルヴェヒ)」はハワイ語で「新芽が青々と緑豊かに育つ」という意味です。1期生のほとんどがフラ初心者だったので、皆で美しいフラダンサーに成長できるようにと願いを込めて名付けました。
引退するまでの時間は限られているので、できることには何でも挑戦すると決意して、1年目から青山祭、相模原祭に出演しました。今でこそステージに出てほしいと依頼されるようになりましたが、当時はサークルの知名度も実績もなく、「どんなサークル?」「大丈夫なの?」という反応でしたから、信頼を得るために必死でした。一人一人が真摯にフラを学び、ステージに向かってひたむきに努力しました。何もかも初めてのことばかりでしたが、貪欲に挑戦し続けた創設メンバーのそうした姿勢は後輩に受け継がれ、今でもUluwehiの礎になっていると思います。

代表を務めるうえで貫いたのは、同期も後輩も皆同じフラダンサーとしてフラットに接することです。そして、レッスンから多くのことを貪欲に吸収しようとするダンサーとしての姿勢を見せることも意識しました。目指す目標やゴールをまず言葉で明示し、言葉にするだけではなく、必ず実現させるように心がけました。私は大勢の人をまとめて引っ張るのが得意な方ではありません。それでも今振り返ると、自分らしいリーダーシップがメンバーの結束に寄与し、サークルの成長を導くことができたのだと実感しています。

2018年カレッジフラコンペティション
団体部門4位入賞(団体部門初出場)

2年目には全国の学生チームが競う「カレッジフラ・コンペティション」に初出場し、団体の部で4位入賞。4位入賞という結果に、やり甲斐と同時に悔しさも味わいました。その悔しさをバネに、創設3年目の2019年度には優勝を勝ち取ることができました。1位の発表でUluwehiの名が呼ばれた瞬間の身も心も飛び上がるような感覚は、きっと一生忘れません。自分が一から作ったチームが1番になれたことを心から誇らしく思います。
今年の大会はオンラインでのジャッジメントという異例の大会でしたが、後輩たちが2位に輝き、会場を魅了する姿に成長を実感しました。Uluwehiがこれからもずっと続き、たくさんの人に愛されるチームであってほしいと願っています。

2019年カレッジフラコンペティションで
団体部門優勝

ハワイ史の学びが
ダンサーとしての表現力に

19世紀のハワイの文化変遷について卒業論文を執筆し、学業からもフラダンサーとしての知識を蓄えているところです。史学科を志したのは、フランス革命を題材にしたミュージカルを見てフランスの革命家に興味を持ち、学びたいと思ったからです。それで西洋史コースに進んだのですが、サークルでフラによりのめり込み、ハワイの歴史文化に触れることが多くなると、これまでにフラで得た知識や経験を生かし、ハワイ史を研究したいと考えるようになりました。そこで、卒業論文ではフラをハワイの文化の重要な要素のひとつとして取り上げました。古代から現代にかけてフラは変容を遂げており、その転換期における欧米世界との接触や影響、フラの変容について論じました。ハワイの歴史を学んだことにより、ハワイの人々にとってのフラの在り方に対する理解が深まり、もっと学びたいと感じるようになりました。踊りながら情景や背景がより鮮明に思い浮かぶようになり、フラダンサーとして表現の幅が広がったと思います。

2019年カレッジフラコンペティション
ソロ部門4位入賞

経験を糧に、
これからもチャレンジを

卒業後は不動産会社の総合職の仕事に就く予定です。就職活動では、サークルで経験したことをリストアップし、面接で何を聞かれてもすぐに答えられるようにしていました。リーダーシップやチームワークについてなど、話したいことがありすぎるくらいで、話題に困ることはありませんでした。また、サークルでは、たくさんの人の前で話すことや目上の方に接する機会が多くあったので、臆せず自信を持って臨むことができたと思います。

そしてたくさんの人と信頼関係を築き、次の活動へとつないでいくことができました。また、広い視野で全体を俯瞰し、役割を振り分けることで、各々が輝き、皆がより強くなるのだということを身をもって知ることができました。こうした経験を生かし、いずれは仕事でも新規事業など一から作り上げることに挑戦してみたいと思っています。
サークル活動の3年間、やりたいことをとことん突き詰めたからこそ、全国大会での優勝など当初は想像もしていなかった素晴らしい経験ができました。青山学院大学には一人一人が輝ける場やチャンスがあると思います。アンテナをはって新しいことに挑戦してみてください。きっとより充実した大学生活になるのではないでしょうか。

在籍している学部

文学部

青山学院大学文学部では、「人類への奉仕をめざす自由で幅広い学問研究」を行うという大学の理念のもと、歴史ある人文学の成果を共通の知的基盤として、文学部を構成する5学科それぞれの専門性に立脚した目標を設定しています。英米文学科、フランス文学科、日本文学科、史学科、比較芸術学科は、その学問領域の特徴を基礎とし、学生一人一人が人間と文化の多様な営みを理解すること、そのための資質を形成することを教育の目的としています。

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フラサークル
Uluwehi

Uluwehiは青学唯一のフラサークルです。
現在、総勢52名のメンバーが活動しています。
Uluwehiはハワイ語で「新芽が青々と緑豊かに生い茂る」という意味で、この言葉のようにフラ初心者のメンバーも、美しいフラダンサーへと成長できるように日々練習に励んでいます!

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*掲載されている人物の在籍年次や役職、活動内容等は、特記事項があるものを除き、原則取材時のものです。

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