ふたつの活動を掛けもちし、組織マネジメントの
スキルや企画力が向上

掲載日 2023/1/25
No.208
社会情報学部 社会情報学科 4年
理工宇宙科学研究部(CRC)
学友会学生本部
寺内 龍太
北海道立北海道苫小牧東高等学校出身

OVERTURE

大学での学びは、日頃の授業を中心とした勉学にとどまりません。クラブ・サークルやボランティア活動など多彩な課外活動の中にも、自身を磨き、力をつける機会がたくさんあります。今回は、理工宇宙科学研究部(通称CRC)と学友会学生本部に在籍し、充実したキャンパスライフを送る社会情報学部の寺内龍太さんにお話を伺いました。

学部学科を超えたコミュニティが広がる

「理工宇宙科学研究部」は新入生歓迎行事でその存在を知りました。もともと星や銀河といった天体に興味があったことと、優しい先輩や気の合う仲間と出会えたことが入部の決め手です。主な活動は月1回の観測会と年2回の合宿。観測会は奥多摩などのバンガローやキャンプ場に泊まり、観測の前にバーベキューをするなどアウトドア活動も多いです。さらに、学園祭の時には自主制作のプラネタリウムを披露しました。コロナ禍だった昨年は青山祭のみでの公演でしたが、今年はコロナ禍以前のように相模原祭でも披露することができました。顧問の坂本貴紀先生は宇宙物理学を専門とする理工学部の教授で、先生の研究内容についてレクチャーを受ける恒例の「観望会」は、年に一度のお楽しみです。

部員は青山・相模原の両キャンパスから文系理系を問わず集まっており、天体に詳しくない人でも徐々に知識が身に付き、誰でも楽しく活動ができます。70人以上の部員がいる比較的規模の大きいクラブなので、学部学科を超えた同じ興味を持つ仲間とのコミュニティが広がりました。上級生になってからは、大勢の部員をマネジメントする経験も積め、一連の活動を企画運営する力が身に付いたと感じています。

学園祭の際に制作したプラネタリウム

学友会学生本部に参加し、「100円弁当」を企画・販売

青山学院大学学友会は本学の学生を正会員とする組織で、私が3年次だった2021年度から、青山連合会・相模原連合会・体育会の3連合会からなる「学友会学生本部」が設置されました。本学の部会(クラブ)や公認愛好団体(サークル)はそれぞれいずれかの連合会に所属しており、学生本部は学友会員の代表として各連合会の管理や行事の企画運営、広報活動などに取り組みます。私がここに参加した理由は、発足したばかりの新しい組織の中で大学全体に関わる活動を経験できることに大きなやりがいを感じたからです。

学友会学生本部で行った「100円弁当」企画

学友会学生本部の目標のひとつとして、学生が払う諸会費に含まれる学友会費を全学生に還元するということを掲げています。今までは部活動の援助金にその多くが充てられていたため、部活動に所属していない学生にも還元する方法を考えています。2021年度は青山学院購買会の協力のもと、「100円弁当」を企画・販売しました。組織体制もまだ固まらない段階での活動でしたが、2万人の学生が在籍する規模の大きい本学全体に影響与える経験は自分の成長につながりましたし、多くの人と交流することでコミュニケーション力も高まりました。学生の力で大学を盛り上げていく取り組みに確かな手応えを感じています。

優先順位を整理して行動し、時には仲間を頼ることも

私は飯島泰裕教授のゼミナール(ゼミ)に所属しています。飯島ゼミの主な研究テーマはICTと現代社会の融合です。IoT製品やVRなどの使い方を学ぶことで、その技術を実生活に具体的にどのように生かすかについて研究しています。その中で私の班は360度映像を防災にどのように生かすかをテーマに調査を行い、防災の中で避難所運営に着目し、相模原市役所や相模原市緑区藤野地域の住民の方々と協力し、避難所の運営を疑似体験できるコンテンツを作成しました。現在はこのコンテンツを実際に視聴していただき、アンケートなどを駆使して評価・考察しています。
ゼミでは他にも複数の班が別のテーマで研究を進めているため、知見が広がります。これからはさまざまな情報技術が日々進化し、私たちの生活により関わっていくと思います。その時に使う側としてだけではなくて作る側として携わっていきたいと考えています。

学業とふたつの課外活動を両立させるために、優先順位を整理して臨機応変に行動することを心がけました。何事も自分ひとりで抱え込まず、時には仲間を頼ることも、団体行動を円滑に行う秘訣だと考えます。忙しい毎日ですが、おかげでキャンパスライフを存分に満喫することができています。

社会情報学部

現実の社会には文系・理系の境界はなく、さまざまな社会的課題を解決するため社会情報本学部においても“文理融合”の学びを追究しています。文系の「社会科学」「人間科学」と、理系の「情報科学」の各専門領域をつなぎ、各分野の“知”を“融合知”に高めるカリキュラムを整備。新たな価値を創造し、社会へ飛び立てる力を育みます。
高度情報化社会と呼ばれる現代では、文系・理系の双方に精通していることがアドバンテージとなります。社会情報学科では、文理の垣根をなくした「文理融合」をコンセプトに、社会・情報・人間の複数分野にまたがる学際的な学びを展開します。学問領域をつなぐことで生まれる新たな価値観で、一人一人の可能性を広げ、実社会における複雑な問題の解決に貢献できる人材を育てます。

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