総合文化政策学部で学ぶ
アートマネジメントに
ワクワクする毎日

掲載日 2020/12/7
No.47
総合文化政策学部
総合文化政策学科4年
<2020年度 学業成績優秀者表彰
最優秀賞受賞>
赤木 佑衣
埼玉・私立開智未来高等学校出身

OVERTURE

青山学院大学から世界へ、文化・芸術を発信するために、理論と「創造体験」を重視する総合文化政策学部。
今回は総合文化政策学部で学び学業成績優秀者表彰において、最優秀賞を受賞した赤木さんを紹介します。

企画・立案の立場から、
文化政策に関わりたい

中学生の頃に、「ラボ・アトリエ実習」など企業等外部機関と連携して、創造の現場で企画を立案・実行する授業がある青山学院大学の総合文化政策学部を知り、楽しく学べそうだと思い志望しました。期待通りに日々充実していて、まさに自分にぴったりの大好きな学部です。都市や芸術に関する分野を学んだり、メディアや企業と連携してプロジェクトを進めることも多く、渋谷・表参道エリアというキャンパスの立地も強みです。まさに「青学らしい学部」と言えます。
現在は飯笹佐代子先生のゼミナールで、アートマネジメントを中心に研究しています。何かを生み出すアーティストでなくても、イベントや事業の企画・立案というマネジメントの立場から文化を発信する文化政策に関わりたいと考え、経営に関する分野まで幅広く学んでいます。学んだ内容について友人たちと意見を交わすと、同じ授業を受けていても印象に残った箇所は違うことが興味深いです。さらにそれぞれで調べたことを共有すると、多角的な視点を持つことができます。

大学での学びを土台にして
広がっていく自分の世界

大学で学んだことが実際に社会システムの中でどのように機能しているのか、問題の本質は何なのか、それを知ることが授業内容を深めるためにも社会を考察するためにも不可欠だと考え、授業に関連する記事や本を読んだり、シンポジウムやイベントに積極的に参加してきました。また世の中の出来事にアンテナを張り、授業だけでなく授業以外でも気になることや自分なりのアイディアを書き留めるノートを作り、オリジナルの視点を持つことを大切にしています。
もちろん学内でも興味深い経験をたくさんしてきました。中でも1年生の夏に参加した「文化交流創成コーディネーター」(多様な文化をつなぎ、新たな文化の創成を促し社会に貢献する実践者を育成するために、日本国際文化学会が2014年に創設した資格認定制度)という資格取得のための短期集中セミナーが印象に残っています。総合文化政策学部の所定の科目を履修し、日本国際文化学会主催の短期集中セミナーに参加することにより、資格取得の申請を行うことができます。
参加した1年生は私一人で、他大学で既に学びを深めている学生と共に文化について考えた抜いた経験は、もっと文化政策について学びたいという意欲を引き出してくれました。コーディネーターの資格も4年生の春に無事に取得することができました。

留学を通して、家族のありがたさを実感

アート・マネジメントを学ぶための1年間のイタリア留学も、貴重な経験となっています。ヨーロッパでは文化・芸術団体における会計学やマネジメント論が整っていて、体系的に学べました。
2021年に卒業予定で、今年は就職活動にも時間を割きましたが、私にとって就職活動は学部の学びと密接に結びついていました。就職活動を通してより学部の学びが深まりましたし、学部の学びを深めたからこそ、就活中に自分の意見をしっかり持てたと思います。ふり返ると、就職活動や勉強を分けて考えずに、広い視野を持ってそれらをつなぎ合わせる心がけが大事だったと思います。

忙しくてもやりたいことに
貪欲に取り組んだ学生生活

勉強以外の活動としては、「体育会競技ダンス部」に所属しています。私は留学したために大会に出場することはかないませんでしたが、大会に向けて毎日遅くまで練習に励む仲間たちの姿は刺激になり、「私も頑張ろう!」と思えました。
他に、書くことが好きなので学外でWebライターをしたり、ラボ・アトリエ実習の「映像翻訳ラボ」にも所属して、かなり忙しい大学生活を送りました。それでも探究心の方が大きく、充実した日々だったと思います。学部で学んだ知識が学外で生かせたことも、逆に学部の学びに学外での経験が生かせたこともありました。

最優秀賞受賞を自信と励みにして社会に羽ばたきたい

今回の学業成績優秀者表彰における最優秀賞の受賞は、「まさか私が……!?」という気持ちでした。受賞を目指していたわけではなく、とにかく学部の学びが大好きで楽しんだことが受賞につながったと思います。授業が興味深かったのでキャンパスに行くのも楽しかったですし、レポート課題なども、「今回は何をテーマにとりあげよう」と考えるたびにワクワクしていました。友人たちの支えも大きく、アイディアが思い浮かばないときは相談に乗ってくれました。何時間でも意見を交わせる学部の友人たちの存在は、とても大きかったです。

今はいただいた賞に恥じないよう、「最高の卒業論文を書いて卒業しよう!」と決心しています。「文化」とは何かを考えると分かりにくいのですが、「Culture(文化)」の語源は「Cultivate(心を耕す)」にあると言われているように、自分の感性を大切に、定義がないからこそそこに広がる可能性に価値を見いだしていきたいです。
来年からは国際文化交流に携わる仕事に就く予定です。複雑な国際社会ですが、文化交流に携われることにワクワクしています。日本の文化や芸術を発信することで、海外との友好関係を築いていく仕事。それをやりがいのあるものとするために、学部の勉強に加えて、日本の文化や歴史、外国語をできるだけ学んで卒業したいと思っています。

在籍している学部

総合文化政策学部

青山学院大学の総合文化政策学部の使命は、21世紀の街や暮らしをもっともっと生き生きとさせるために、新しい文化創造の可能性を見抜き、それを援助できるセンスを磨き、文化産業、地域や都市のデザイン、国際的な文化交流などを担う文化やアートのトータルプロデューサーを育てることにあります。
文化やアートを単に知識として身につけるのではなく、その“創造”の現場に深く関わり、繰り広げられる喜びや楽しさ、葛藤や厳しさをも体感しながら、アートをプロデュースしマネジメントする知恵や身体知、技能を学び取ることのできる、これまでの大学教育にはないチャレンジングな学部です。

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