「私らしく」生きることができる青山学院大学での学び、日本・東京・渋谷の魅力

掲載日 2023/9/26
No.261
国際政治経済学部 交換留学生
(アメリカ・バーモント大学)
ベロニカ・ルース
Veronica Ruth

OVERTURE

青山学院大学の交換留学生として初めて日本を訪れたベロニカ・ルースさん。彼女は東京・渋谷に集まる人々が醸し出す、エネルギッシュな雰囲気に魅了されました。「青山キャンパスがある渋谷・表参道エリアで学び、生活していると、この街はどんな個性をもつ人にも必ず何かの発見を提供してくれる場所、多様性を受け入れて認めてくれる特別な場所だと痛感します」とベロニカさん。都会と自然が共存する青山キャンパスでの学生生活を通じて、彼女は青山学院大学への特別な帰属意識を育んでいます。

異なる個性を尊重し合う文化:オースティンと渋谷の共通点

私はテキサスの州都オースティンで育ちました。IT産業を中心に急成長している、テクノロジーとクリエイティブ・デジタルメディア産業が交わる活気にあふれる街です。AppleやGoogle、DELL、Intel、Tesla、Amazon、サムスン電子などたくさんの世界的企業がオースティンに拠点を置いているので、多種多様なバックグラウンドを持つ人の移転も続いています。また、「Live Music Capital of the World(ライブ音楽の世界首都)」の愛称もあるくらい、音楽の街としても有名です。そして、「Keep Austin Weird(風変わりな街のままでいよう)」をスローガンにするオースティンでは、個性的であろうと、異なる意見を持とうと、奇抜な服装を着ていようと、その違いを尊重し合い、驚くことなく受け入れる文化が根付いています。リベラルで、旅行者にも移住者にも、誰に対しても温かく寛容、そんな文化で私は育ちました。

多様な人々が暮らすオースティンの食文化は豊かです。私の家族はみんな料理が好きなので、日本料理を身近に楽しむ機会が子どもの頃からありました。父が日本茶を取り寄せることもありました。特に、茶道は、特有の美意識、心を落ち着かせる儀式的な所作や、抹茶の風味を引き出すための点前の技術は、芸術的で美しいと感じました。

テキサス州では、国境を接するメキシコの影響も顕著です。私は外国語を勉強することが大好きなので、スペイン語を7年間学びました。興味のあった韓国語も独学で勉強しました。そして高校に入学すると、日本語の授業を選択することができたので、迷わず挑戦しました。日本語のクラスも多様なバックグラウンドを持つ生徒たちで構成されていて、日本語を学びながらスペイン語や韓国語を使う機会もあり、刺激的で楽しい時間を過ごしました。

初めての日本語学習が楽しかったこともあり、進学したバーモント大学(University of Vermont)では、日本語と神経科学を専攻しています。授業での学習に加えて、日本語学習アプリWaniKaniなどを活用して漢字の勉強をしたり、日本のアニメやドラマを日本語で楽しんだり、また日本の音楽を聴いたりしています。そして、2023年春、日本語学習歴が5年目となるタイミングで、協定校青山学院大学への交換留学が決まり、初めて日本を訪れました。

来日して約3か月が経ちますが、初めて訪れた国・都市・大学とは思えないほど、私は青山学院大学に特別な親近感を抱いています。その理由を考えてみると、私の育ったオースティンと、青山キャンパスがある渋谷に地域的な共通性があるからかもしれません。バーモンド大学があるバーモント州はカナダに隣接し、自然観光と農林畜産業が地域経済の中心です。オースティンとは文化的土壌がずいぶん異なるので、私にとっては少し物足りないこともあります。それに比べると渋谷では、自分を自由に表現することができて、いつも「私らしく」いられますし、行動次第で新しい知的刺激を満たす何かを見つけることができます。自由で活気のある雰囲気は、渋谷とオースティンに共通していると思います。

来日直後、キャンパス近くの「Aoyama Flower Market GREEN HOUSE」にて。多くの外国人の姿を見かけるのが、青山エリアの特徴です。

青山学院大学を選んだ理由、東京での留学生活

青山学院大学を留学先に選んだ理由は、大学名や教育上の評判、そしておしゃれな学生と美しいキャンパスに魅力を感じたからです。その判断は間違っていませんでした。渋谷や表参道にも近い抜群の立地なのに、キャンパスには緑豊かな中庭があるので、コンクリートジャングルのような印象はありません。常に人に囲まれている必要もありません。授業の空き時間は、ブックカフェでコーヒーを買って、17号館で勉強したり、晴れた日には、中庭で作業をしたりするのも好きです。落ち着いたキャンパスでは勉強も作業もスムーズに進みます。学生食堂の美味しい食事も楽しみの一つです。

日本語の授業はとても楽しいです。毎週、様々なことを学んでいます。新しい日本語を深く理解できるうえ、授業の進め方も気に入っています。また、授業で覚えた新しい語彙やフレーズを、日常生活で実際に使ってみることも楽しみです。

日本語の授業では神道についても学びましたが、アニミズムの概念には共感しました。日本の「妖怪」は、日本のゲームやアニメ、漫画によく登場するので、海外でも有名です。子どものころから日本の「妖怪文化」に親しんでいました。日本には面白い伝承がたくさんあり、幽霊や妖怪の話を聞くのが好きです。今のところ、私が一番好きな日本語は「妖怪」です。

日本に来てから一番楽しんでいるのは、青山学院大学の友達や寮の仲間と過ごす時間です。休日には、カラオケや居酒屋へ行くこともあれば、初めて食べる日本食の料理に挑戦することもあります。平日でも、授業が早く終わる日は友達と一緒に原宿や表参道ヒルズを散策しますし、突然思い立って新しい場所を探索するために旅行に出かけたりもします。

東京という街の魅力についても触れておきたいです。ただでさえ美しい街に「新しいエリア」と「古いエリア」が共存し、小さな通りや路地裏の探索も心惹かれます。私はフリーランスのフォトグラファーとしても活動しているので、休日にはプロ機のカメラ(日本製です!)を手に、初めて訪れるエリアを巡りながら思い出を切り取るのが楽しみです。いつも撮影する側なので、私が写っている写真はほとんどないのが残念なのですが。

京都の嵐山の竹林、鉄道の踏切にて。夕暮れ時の魅惑的な雰囲気は、まるでスタジオジブリの映画から飛び出したような光景でした。

青山学院大学で新たな経験を得て、チャレンジから成長する

学問の面では、アメリカでは学ぶ機会のなかった「アジア太平洋地域の国際関係」という研究トピックとの出会いがありました。「プリゼミ[英語講義]」の授業では、アジア諸国が、地域・国際政治の舞台で様々な役割を果たしていることが深く理解できました。毎週、参加者は教科書を精読して要約を発表し、先生は深い理解を促すための補足情報を提供してくれます。
私のプレゼンテーションは、近年のインドの台頭と経済成長に伴う課題に焦点を当てました。その文脈で中国の役割に触れ、日本の立場についても学ぶことができたのは、興味深い経験でした。この授業がなければ、アジアの国際政治に私が関心を持つことも、その重要性に気づくこともなかったと思います。また、小グループでのディスカッションは、知的刺激に満ちていました。
このように、青山学院大学では英語で様々な科目が提供されているので、交換留学生は自分の興味に合った科目を見つけ、新しい分野を開拓することができます。

もちろん、初めての国・新しい大学に飛び込む体験にはストレスも伴います。来日前に不安がなかったとは言いません。しかし、青山学院大学の国際センターのスタッフをはじめ、出会った人たちは友好的で話しやすい方々でした。特に交換留学生のためのチューター制度は大きな支えとなっています。例えば、通学定期の購入や、病院の予約など、日本語が得意ではない人にとって難しいことを、日本人チューターがサポートしてくれたので助かりました。

東京での生活には、日本語が不可欠というわけではありません。しかし、私が日本語でコミュニケーションを試みると、日本語が未熟でも、その努力を認めて、受け入れてくれる人々の寛容さには感動します。少しでも日本語を話せば機会が広がり、留学を充実させることができます。
また、日本語を学んでいて、本当に良かったと感じる瞬間がよくあります。例えば、アメリカの家族が日本を訪れた時、英語のメニューがないレストランで食事を注文したことがあります。また、愛用のカメラが故障した時には、どこに不具合があるのか、日本語で説明が必要でした。同行したチューターがサポートしてくれて、無事修理することができました。
言葉を身に付けるのは簡単ではありませんが、日本での生活は最高の学習機会で、日本語能力を大幅に向上させるチャンスを提供してくれました。

東京湾岸地区の天王洲アイルは、アートの重要な拠点です。ギャラリーカフェで開催された「ウェス・アンダーソンすぎる風景展(AWA展)」を訪れました。

私の人生に日本がどのように組み込まれるかを見つけること

日本への留学を決めたもう一つの理由は、私が将来生活する場所として日本が適しているかを確かめることでした。その答えは「Yes!」です。青山学院大学での留学経験を通じて、私は日本への情熱と将来への期待を膨らませています。日本語をマスターすれば、将来の選択肢と可能性が増えることになります。
私は将来、医師を目指しているので、バーモント大学卒業後はアメリカのメディカル・スクールに進学する予定です。その後、日本で神経科学の研究をしたり、医師として働いたりする機会があれば、ぜひ日本に戻りたいと思います。日本との関係が自分の人生にどう組み込まれていくのか、その過程でどんな自分が見つかるのか、楽しみにしています。

関連リンク:ベロニカさんのAGU LiFE英語インタビュー記事はこちら

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