培った国際感覚や語学力を
強みに未来を切り開く

掲載日 2022/9/20
No.180
地球社会共生学部
地球社会共生学科 4年
ディアス・ペルネット・
マリアナ・ルシア
東京都立国際高等学校出身

OVERTURE

本学には外国籍の学生も大勢学んでいます。コロンビア出身のディアス・ペルネットさんは日本での暮らしが長く、日本企業への就職を希望。その際には本学の豊富なネットワークにもとづく多彩な就職支援プログラムを大いに活用しました。毎日のリフレッシュを欠かさず、時には悩みながらも常に前向きに行動し続けたディアスさんの就職活動を紹介します。

海運業のスペシャリストとして、大好きな日本に貢献したい

私は母国のコロンビアと日本で育ちました。日本語・英語・スペイン語が話せること、地球社会共生学部で学んだ国際経済やビジネスに関する知識、そしてグローバルな視野を生かし、国際的な仕事に従事したいと考えていました。2年次にはマレーシア留学を経験。イスラム教という自分と異なる宗教観をもつ学生との交流を通して、異文化への理解を深めました。共同生活で協調性や社交性も養えたと思います。
具体的に海運業界に絞ったのは、3年次にコロンビアへ帰省した時です。ちょうど新型コロナウイルス感染症が流行し始めた頃で、空港やお店の大半が閉鎖された中、輸出入関連の業務は止まっていないことを知り、とても感銘を受けたのです。私の両親は海運業に携わったことがあり、いろいろと話を聞くことができたのも幸運でした。

内定をいただいた株式会社商船三井を志望したのは、インターンシップや面接を通し、国際的に活躍して大好きな日本に貢献するという私の夢を実現できる企業だと感じたからです。新しいことにも挑戦したいので、チャレンジできる環境が整っている点も大切な要素でした。社会人になっても日々勉強を重ねて、将来は海運業のスペシャリストになりたいと考えています。

先生や友人の客観的なアドバイスを素直に受け入れる

就職活動を通して自分が成長したと感じるのは、素直に学ぶ姿勢をもてるようになったことです。この時期は心が不安定になりやすいので、正しい取捨選択が困難な時もあります。私は負けず嫌いなところがあり、最初はひとりで黙々と活動していたのですが、次第に自分の目指す道は正しいのか、試験や面接の対策はどうすれば良いのか、提出書類の書き方は合っているのかなど、多くの悩みや不安が襲ってきました。そこで、ひとりで抱え込むのをやめ、先生方や友人、家族からの客観的なアドバイスを素直に受け入れることにしたのです。そのおかげで自分の目標にあらためて自信をもち、固定観念にとらわれてはいけないと学びました。
毎日をいかに気持ちよくがんばれるかは自分次第なので、就職活動中も自分の好きなことに打ち込む時間を確保し、モチベーションを高く保つよう心がけました。趣味の筋力トレーニングをしながら面接で話す内容を復唱すると集中できましたし、落ち込んだ時も日課の散歩は欠かしませんでした。気合を入れて就職活動と向き合えるように、リフレッシュする時間を設けることが大切です。

本学の豊富なネットワークを生かして、「納得できる就職」を実現

納得できる就職を実現するために必要だと思うことは4つあります。まず、「特定の希望の進路に固執しすぎないこと」。例えばAプランが成功しなかった場合に備えて、BやCの選択肢を常に考えておきます。“希望の進路はあるが確定ではない”という段階なら、ひとつに絞らず広く対策するべきだと思います。
次に、「結果を過程のひとつとして受け入れること」。人生は山あり谷ありです。どんな結果でも努力した自分に対する誇りと自信をもち、前進する姿勢は、その後の社会人生活にもつながるはずです。
そして、「他者と自分を比べないこと」。希望通りの進路に進む人もいますし、なかなか道が決まらない人もいます。人生の方向性やペースは人それぞれなので、むやみに比較する必要はありません。
最後に、「チャンスを逃さないこと」。本学では豊富なネットワークにもとづき、大規模な企業研究会・説明会や多彩な 就職支援プログラムが開催されています。コロナ禍で日本に戻れなかった時も、毎日のように進路・就活課からメールが届き、非常に役立ちました。この環境を最大限に活用し、好奇心と忍耐力をもって可能性を追求すれば、おのずと夢へ近づけると思います。

※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時(2021年度)のものです。

地球社会共生学部

地球社会共生学部(School of Global Studies and Collaboration /GSC)では、世界中の人々と共に生きるための専門知と実行力を備えた人材育成を目指します。激動する世界を視野に「地球社会」の多様性に触れ、異文化理解を深める幅広い学びを展開。世界の人々との「共生」をキーワードに、コラボレーション領域、経済・ビジネス領域、メディア/空間情報領域、ソシオロジー領域の専門4領域を中心としてアジア留学や英語教育などの充実を図り、Global Issuesを共に解決し協働できる「共生マインド」を養います。
地球社会共生学科は、国境を超えた「地球社会」を研究対象としています。多角的な視点と語学力に裏打ちされたコミュニケーション能力をもって、さまざまなグローバル課題の解決策や持続的な社会を創造する方法を探究します。

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*掲載されている人物の在籍年次や役職、活動内容等は、特記事項があるものを除き、原則取材時のものです。

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