法的な思考力を鍛え、
一貫性をもって
主張できる人へ

掲載日 2021/11/26
No.117
法学部
法学科 3年
菅野 詢子
千葉・私立市川高等学校出身

OVERTURE

法律を正しく理解し、公正で客観的な判断を下せる論理的・合理的思考力、問題解決能力を兼ね備えた「リーガルマインド」を身に付けることが、社会のあらゆる領域で求められています。法学科では、これらの能力を磨くことで、堅固な知的基盤を身に付けることが可能です。法学科での学びを生かし、社会に出た時にいかなる環境にも適応できるように幅広い知識を習得しようと日々努力している学生をご紹介します。

主体的な学びを引き出す、魅力ある授業

法学科を志望した理由は、社会生活を送るうえで法律は生活と密接につながっており、法律を学ぶことで、今までは当たり前だと思って意識していなかった社会の仕組みについて、より深く知りたいと思ったのがきっかけでした。何も考えず社会の流れに委ねて生きていくのではなく、自分で考えて動ける力を身に付けたいと考えていた私にとって、法学科での学びは自分を大きく成長させてくれたのではないかと感じています。特に、「キリスト教概論」の授業では、自分自身の過去を振り返り、辛いことや嫌な思い出であっても決して蓋をせずにしっかり向き合う姿勢や、自分が生きている社会について、普段はつい見落としがちなことを取り上げ、じっくりと考える姿勢が身に付きました。これから生きていくうえでも、この姿勢は決して失わないようにしようと思っています。

ディベートで磨いた論理構成力

市場経済や企業の経済活動と独占禁止法の関わりについて学んだ岡田直己先生の「経済法」の授業では、法律が実際にどのように運用されているのかを実感しました。中でも隔週でのミニレポートは、自ら類似事例を探したり、教科書以外の資料を調べたりする必要があり、レポートの評価が学習を継続的に続けるためのモチベーション維持につながりました。先生との距離が近く、質問の回答やレポートの解説がとても丁寧だったのも魅力的でした。そしてこの授業で学んだ知識をもっと深めたいと思い、岡田直己先生のゼミナール(ゼミ)を選択しました。ゼミでは、過去の判例を取り上げ、裁判官の判断の正当性・妥当性について学生同士で論じ合うディベートが特に印象に残っています。

ゼミの様子

判例に書かれている内容の理解を深めるために必要な資料を大量に収集し、何度も読み返して納得するまで調べ上げる地道な努力は、しっかりと自分の意見を主張するための自信につながっています。ディベートを通じ、論理構成が不十分だった箇所を見直し、自分の主張に一貫性があるか考える習慣が身に付きました。

※ゼミナール紹介(法学科)はこちら

ゼミの様子

さまざまな環境への柔軟な適応力を強みに

法学部は、最終的に弁護士等法曹を目指す学生が学ぶ学部であると一般的には思われがちですが、青山学院大学の法学部は、法曹という枠にとらわれず、さまざまな夢をもった学生がたくさん集まっています。私自身も、社会に出た時、環境やさまざまな状況の変化に対しても柔軟に適応する力を身に付けたいと考え、所属コース以外の専門科目、心理学や経済学、語学などについても知識を深めるために授業を履修しました。特に英語の授業では、スピーキング力を重点的に伸ばすことを意識しました。英語に力を入れている他学部の学生との交流は刺激となり、英語学習のモチベーションアップにもつながりました。将来は、青山学院大学での学びを通じて得たこれらの力を生かせる仕事に就くことが目標です。

※学びの特色とカリキュラム(法学科)はこちら

インタビュー動画

※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時(2020年度)のものです。
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2021年度)のものです。

法学部 法学科

AOYAMA LAWの通称をもつ青山学院大学の法学部には、「法学科」に加え、新たに2022年4月開設予定の「ヒューマンライツ学科」があります。法学科は、基本的な法律科目から多彩な選択科目まで、豊かで系統的な法知識と、それを現実に適用する技能を身に付けます。
法律は、人間社会の生活すべてに直結すると言っても過言ではありません。法律を正しく理解し、公正で客観的な判断を下せる「リーガルマインド」は社会のあらゆる領域で求められます。国際的・実践的なカリキュラムを通じて、卒業後の進路に応じた専門的知識と法的正義感をもって問題を解決に導く“智恵”を身に付けます。

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バックナンバー

*掲載されている人物の在籍年次や役職、活動内容等は、特記事項があるものを除き、原則取材時のものです。

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