新聞編集委員会での経験が
学生生活を彩り、
就活へとつながった

掲載日 2021/1/6
No.52
社会情報学部
社会情報学科4年
笛田 桃
新聞編集委員会 委員長
神奈川・私立日本女子大学附属高等学校出身

OVERTURE

大学の直属団体のひとつである新聞編集委員会では、学生主体で『青山学院大学新聞』を発行しています。そこで委員長を務めて活動の幅を大きく広げ、経験を生かして自分が納得できる進路を選んだ学生をご紹介します。

マスコミへの興味から
青山学院大学新聞の
編集委員に

もともとモノを書くのが好きだった私は、新聞社などマスコミへの興味もあったので、大学に入学すると「新聞編集委員会」に所属しました。委員会では、企画、レイアウト、取材、執筆など、すべて学生の手で青山学院大学新聞を作り上げていきます。取り上げるテーマも多岐にわたるため、自分では特に注目していなかったテーマにも自然と取り組むことができて、視野が広がると思いました。

自分たちでさまざまな企画を考えるのですが、初めて採用された私の企画は「ボードゲーム特集」でした。当時は史上最年少でプロ棋士となった藤井聡太さんが話題でしたし、デジタルよりもボードゲームに注目が集まっていた時期。渋谷のボードゲームカフェの記事やボードゲームについてのコラムを掲載する中で、私自身は玩具メーカーの株式会社タカラトミーに取材に行きました。
まだ1年生ながら企画が採用されたことが、まずとても嬉しかったですし、企画担当者として記事の割り振りなども責任を持って行うことができ、非常に貴重な経験となりました。記事が紙面に載った時も嬉しかっただけでなく、「ここをもっとこうすれば良かった」と改善点が思い浮かんできて、「まだまだできる!」と思いを新たにしたことを覚えています。

その後もさまざまな記事に関わりましたが、特に印象に残っているのはフジテレビの三田友梨佳アナウンサーへの取材です。活躍されている卒業生としてインタビューさせていただいたのですが、はじめは“テレビの中の有名人”というイメージがありました。しかし、硬式野球部のマネージャーとして部員たちと苦楽を共にされていた話を伺い、さらに「インタビューが上手だね」とほめていただいたり、フジテレビ内をご案内くださるうちに、“とても優しい気さくな先輩”になっていました。

学友会本部準備委員会にも関わる

他にも駅伝の記事で陸上競技部(長距離ブロック)の原晋監督に取材をしたり、渋谷区長の講演を聞きに行ったりするなど、新聞編集委員会ではたくさんのことを経験することができました。3年次には委員長も務め、新聞発行までのスケジュール管理をはじめ、責任ある立場で活動に打ち込みました。学生時代の多くの部分を、新聞編集委員会が占めていたと言っても過言ではありません。
学内の話題にとどまらず、いろいろな企画を立てて記事をまとめていく私たちの活動の予算にも、「学友会」の会費が割り当てられています。だから新聞編集委員会には、「全学生が納めてくれている会費を、有意義に使って活動しなくては」という意識が先輩方から受け継がれていました。

そうした経緯もあり、2019年に「学友会を見直そう」という動きが具体化したとき、編集委員会を引退していた私は「学友会あり方検討プロジェクト」に参加することにしました。このプロジェクトは、2020年度から「学友会本部準備委員会」となり、2021年度の学友会本部立ち上げを目指しています。

マスコミから視点を変えて
コンサルタント会社へ

新聞編集委員会も学友会本部準備委員会も、さまざまなテーマや課題について考える団体です。どちらも刺激があって、とても有意義な活動ができましたし、マスコミ志望だった私にとっては、勉強の場だったと言えます。
ただ、実際に就職活動を始めてみると、“マスコミ志望”が揺らいできました。新聞社のインターンシップを経験し、実際にマスコミの仕事の現場を目の当たりにして、どこか自分が想像したものと違う感じがしました。そこで、マスコミに限定せず、もっと幅広い業界に目を向けて、他の業界の説明会にもいろいろと参加することにしました。
そこでピンときたのが、IT系のコンサルタント会社です。社会情報学部で情報に関して学んでいたこともあって、SE職で採用されましたが、いずれはコンサルタント業務に関わっていくキャリアパスになります。当初考えていたマスコミと同様に、「人の話をよく聞く」という意味では取材経験も生きて、自分のやりたいことに近づけるのではないかと思っています。

今年の就職活動は、コロナ禍の影響でほぼオンラインで進み、自分なりに「カメラ目線にしよう」「身振り手振りは大きめに」と工夫してオンライン面接に臨みました。私は「家で時間をかけてしっかりと準備をすることができる」ととらえ、状況を前向きに受け止めました。友人たちとも連絡を取り合っていたので、一人で悩んでしまうようなこともあまりありませんでした。
新聞編集委員会の活動が忙しかったので、長期インターンには参加できませんでしたが、新聞編集委員会での取材で培ったコミュニケーション能力や、新聞づくりのスケジュール管理などの経験を評価していただき、内定に至ったのかもしれません。新聞編集委員会で、いろいろな経験をすることができて良かったです。

在籍している学部

社会情報学部

高度情報化社会といわれているいま、本当にやりたいことをやり遂げるには、文系、理系のどちらかではなく、双方に精通していることが大きなアドバンテージとなります。そうした社会から求められる真の実力を身につけるために、社会情報学部では、社会科学系、人間・コミュニケーション系、情報科学系の3領域の知識とスキルをバランスよく学びます。

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新聞編集委員会

『青山学院大学新聞』を発行している学友会運営委員会直属団体です。これまで、学内で行われる授業や講座から、箱根駅伝や青山祭をはじめ学内外のイベント、クラブ活動、社会で活躍する著名人や卒業生まで、多様な取材を行っています。
また、記事内容の決定、取材、紙面の作成まで、すべて学生の手で行います。真っ白の状態から、写真や文字を埋めて新聞を作りだすことは大変やりがいがあります。
興味のあることをより深く知ったり、新しい発見をしたり、さまざまな人達と出会うきっかけが、青学新聞にはあると感じています!

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