主将として大切にした
チームメイトと
コミュニケーション

掲載日 2022/2/7
No.135
理工学部
機械創造工学科 3年
相模原連合会理工軟式野球部元主将
猪瀬 敦己
栃木県立宇都宮東高等学校出身

OVERTURE

大学での学びは、キャンパスでの授業だけにとどまりません。クラブ活動やサークル活動、ボランティアなどの課外活動で自己研鑽を積み、社会に出て羽ばたくための翼となる知見を得た学生を紹介します。ある年は野球を手軽に楽しんだり、また別の年は強豪校と公式戦で白熱した試合を繰り広げたりと、柔軟かつ大胆に活動内容を変える「相模原連合会理工軟式野球部(りこなん)」に、昨秋まで所属していた猪瀬さん。主将としてチームを率い、創設以来最高の成績をメンバーたちと共に収めました。

機械分野を幅広く学べる機械創造工学科

母が卒業生ということもあり青山学院大学には昔から親近感を抱き、高校3年次に相模原キャンパスのオープンキャンパスに参加して、それまでイメージしていた理系大学とは一線を画す整然とした校舎や、学生の生き生きと研究する姿に憧れ入学を決意しました。将来の具体的なビジョンこそなかったものの、機械に関する勉強をしてものづくりに携わりたいと考え、機械分野を幅広く学べる理工学部機械創造工学科を選びました。
深く印象に残っている授業は「機械創造工学輪講」です。輪講は少人数の学生を対象にしたゼミに近いスタイルで、前期は横田和彦先生が取り上げた一冊の本を入念に読み、書かれている内容が正しいかどうかを検証するという内容でした。

高い客観性を求められる理系の研究者であっても主観に惑わされて異なる解釈をする実例から、冷静に考察する大切さを学び、判断力を鍛えていただきました。人工知能などについて学んだ後期の田崎良佑先生の授業では、未知の分野の学びに触れ、毎回ワクワクしたのを覚えています。世に出回る機械技術の情報は、既に完成した製品などに関するものがほとんどですが、授業で紹介された研究は最先端の内容で、想像したものは何でも作れるのではないかと思うほどでした。
2年次はコロナ禍のため多くの授業がオンラインで実施されましたが、3年次では多くが対面形式に戻り、特に実験では仲間と共に同じ場で学べる喜びをかみしめました。「機械創造工学実験」は少人数の学生で班を組み、分からないことや困ったことにもすぐ対応できるようサポート役の大学院生が控えていますし、先生方も非常に丁寧に教えてくださいます。熱、流体、材料、機械の4力をはじめ、毎回異なる多様な分野の実験を行いますが、テーマに応じて専門の先生が指導してくださり、深い学びが実践できたと感じています。

最高の結果を残せた「りこなん」での主将経験

昨年11月に引退した「理工軟式野球部(りこなん)」では入部当初からずっとキャッチャーのポジションにつき、チームで最上級生となった2年生の秋から1年間、主将を務めていました。りこなんはメンバーたちが野球とどう向き合いたいかによって、気軽に楽しんだり、対外試合で本格的に戦ったり、年ごとにさまざまな顔を見せるところが魅力です。こういう団体は学内で他にあまり例がありません。
私たちの代は野球の技術力の高いメンバーが多かったこともあり、最後の1年間はしっかり勝ちに行こうと決めて活動に臨みました。全国大会常連の強豪チームなどにも対外試合を申し込み、夏休み中には例年の数倍にも及ぶ練習試合を行いました。そのおかげもあり、インカレの大学軟式野球全国大会(第5回インカレ大学軟式野球全国大会 )ではりこなん史上初のベスト4、全日本学生軟式野球連盟の東日本大会(第42回東日本学生軟式野球選抜大会 )では創部以来数十年ぶりとなるベスト4という成績を収めました。どちらの大会も優勝を果たせず悔しさも覚えましたが、今振り返れば過去最高と言える成績を残したうえ、何より自分たちが納得いくまでやり切ることができたので、大満足の1年間だったと感じています。

主将として心がけていたことはメンバー各自の声に耳を傾け、コミュニケーションを大切にする姿勢です。もともと仲間をぐいぐい引っ張る性格ではない私は、小学校から高校まで副将として一歩引いたところからチーム全体を眺め、個性の強いキャプテンと他の部員との調整役などを引き受けてきました。その経験から皆のコンディションを知るためにもこまめに声をかけ、必要ならしっかりと話し合い、大切なメンバーたちが最後まで一人も欠けないよう気を配ってきたつもりです。

多様な選択肢とチャンスにあふれた青学

りこなんには専用グラウンドがないため、フィットネスセンターを頻繁に利用してトレーニングしていました。設備がとても充実しているのに年会費は3,000円と格安ですし、開室時はいつでも使えるので、日々のトレーニングには格好の場所でした。校友のプロ野球オリックス・バファローズの吉田正尚選手や千葉ロッテマリーンズの井口資仁監督に偶然お会いしたこともあり、吉田選手には「野球やってるの?」と声をかけていただき、モチベーションが大いに上がった思い出もあります。
実験で多忙な理工学部の学生はそもそも体育会の野球部に入れない大学もあるようですが、その点で私たちは恵まれていました。青学は野球部だけでも硬式野球部、準硬式野球部、軟式野球部、理工軟式野球部と選択肢が豊富です。

野球に限らずクラブやサークル全般が盛んなので、スポーツを気軽に楽しみたい人も、真剣に打ち込みたい人も自分にぴったりの団体を見つけて本当にやりたいことができる、チャンスにあふれた環境です。りこなんを引退した現在は、自動車や航空機などの機械製造業、電機メーカーといった分野への就職をまず念頭に備えていますが、青学には手厚い奨学金など大学院へ進むための充実した制度があるので、大学院進学にもチャレンジしようと考えています。
大学でも野球に打ち込んだおかげで、縁の下の力持ちとしてチームを支えながら、皆で何かを成し遂げることが自分は本当に好きなのだと改めて実感できました。主将として先頭に立ちつつ客観的にチームを俯瞰し、まとめた経験を生かして、社会に出てからも人とのつながりを大切にして、仕事に携われればと思います。

理工学部 機械創造工学科

理工学部は、数学、物理、化学といったサイエンスと、テクノロジーの基礎から最先端を学ぶ環境を整備しています。国際レベルの研究に取り組む教員のもと、最新設備を駆使した実験、演習、研究活動の場を提供するとともに、独自の英語教育を全7学科統一で実施。未来志向のカリキュラムにより、一人一人の夢と可能性を大きく広げます。
機械創造工学科は、”未来を創造する機械工学”をモットーに、4力学(熱、機械、材料、流体)を基盤とする5分野を展開。メカ・エンジニアリングに最新ソフトウェア技術を組み合わせた知見を養います。航空宇宙工学分野ではJAXA(宇宙航空研究開発機構)と連携するなど実体験重視のカリキュラムを編成し、学生一人一人が自ら創意工夫する力を育みます。

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