就活では海外インターン
シップを経験。
世界を舞台に働く夢が叶う

掲載日 2020/10/8
No.38
経済学部
経済学科4年
木村 聡太郎
東京・私立世田谷学園高等学校出身

OVERTURE

本学の進路・就職支援は、1・2年次の早期から3・4年次の就職活動本格時期まで、一貫したサポートを行っています。働くことの意義を理解し、自分に合ったキャリア形成に向け、具体的な準備や行動ができるようサポートしていきます。
4年間でステップアップし、政府系機関への内定を決めた学生をご紹介します。

青山学院大学入学の決め手は、英語力向上への期待

英語を学ぶ環境が整っている。それが、私が青学を選んだ理由でした。中学校の研修旅行でニュージーランドにホームステイした経験から、海外の人とコミュニケーションを取れるようになりたい、そして将来は海外で働きたいと強く思っていたからです。
実際に入学してみると、英語の講義はもちろんのこと、留学生たちと英語で会話ができ、国際交流も行える、無料のチャットルームなど、英語力向上のための機会に恵まれていました。中でも役立ったのは、国際センター主催のIELTS対策講座です。海外で仕事をすることに憧れていた私は、海外インターンシップを経験したいと考えていて、そのために1年間留学することを決意していました。留学には英語熟練度を測る英語検定のIELTSを受験する必要があったので、対策講座で充分な準備ができたことはありがたかったです。

成長を実感できた
ロンドン留学

留学を実現するために、奨学金を獲得するなど自ら行動しました。そして、晴れてロンドンの大学に留学。現地の日本食レストランでアルバイトをするうち、ロンドンの人々に日本食が人気であることを実感し、「日本文化の良さをもっと海外の方たちにも知ってほしい!」という気持ちが芽生えてきました。
ちょうどその頃、日本貿易振興機構(JETRO)のロンドン事務所でインターンを募集していることを知り、即座に応募しました。目標にしていた海外インターンシップを、興味のある分野でできるうってつけの機会だったわけです。ロンドンは人種も民族も多様性のある街で、そこで日本をPRする仕事に携われたことは大きな収穫となりました。

同時に、大学でのクラブ活動のフットサルにも打ち込みました。チームのメンバーは、すべて異なる国籍の仲間たちです。日本どころか、アジアの国から来ているチームメイトは私以外にはいなくて、皆私のことを「日本人と言えば」と日本の代表のように見ていたと思います。だからこそ日本人としてのアイデンティティーを意識するようになり、ますます海外に向けて日本を発信する仕事に興味を持つようになっていきました。

地区大会で優勝した時の写真

留学中にアイルランドに1人旅に行った時の写真

出遅れて焦りもあった
就職活動

留学が終了し、日本に戻ると、就職活動が待っていました。帰国時期が8月だったため、夏季インターンシップなどに参加している学生からは後れをとった形です。まずは10月頃から、企業や業務内容について把握しようと、合同説明会などに積極的に参加することから就活をスタートさせました。そこから、青学の進路・就職センターの支援やネットワークを活用して、知識を身に付け、OB・OG訪問や、興味を持った企業の秋・冬季インターンシップ選考への参加など、本格的な活動に入っていきました。
しかし、インターンシップ選考には、ほとんど落選してしまったので、焦りが増していくばかりでした。加えて2021年3月に大学を卒業する学生の就職活動は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、インターンシップからの早期選考が多かったり、本選考が延期になったり、想定外のことも多くて、精神的に負担が大きかったです。スタートで出遅れて早期選考に参加することができなかった私は、非常に不安な日々を過ごしていました。

ただ、考えてみれば就職できるのは1社だけ。たとえ内定をたくさん得ることができても、結局は1社にしか就職できないのなら、内定をいただける時期や数は関係ないのだと思いました。また、留学を通してまわりの多様な人々との信頼関係を作るために行動力が身に付き、私自身の成長や自信につながった経験から、ひとつずつ前に進もうと気持ちを切り替えることができました。この苦しい時期が、結果的には本選考を前に、エントリーシートの書き方や面接の受け答えなどを考え直すきっかけになったと思います。

“頼れる人材”として
世界に羽ばたきたい

本選考に向けては、グローバルな仕事を中心とした商社・海運・メーカー、さらに政府系機関にも照準を合わせることにしました。なかなかうまくいきませんでしたが、最終的には志望度が高い政府系機関から内定をいただくことができ、自分でも納得の結果を得られたので良かったです。いずれは海外に駐在して、現地と日本をつなぐ最前線でまわりの方から〝頼れる人材〟として仕事をし、双方の発展に貢献したいと思います。長年、そのために英語の勉強や留学などの努力を重ねてきたので、夢に一歩近づけたようで嬉しいです。

卒業を前に青山学院大学で過ごした日々をふり返ってみると、英語だけでなく、経済学部の学生として学んだことも今後に役立ちそうです。例えば矢吹初教授の「財政学」や「租税の経済学」で学んだことで、社会人として必要とされる知識が身に付いたと思います。また、青学のインラインホッケーのサークルで仲間たちと過ごした日々も、学生生活を彩ってくれました。いつまでも大切にしたい思い出です。

就職活動は大変でしたが、人と比べても仕方がないということを学びました。私自身、就職活動を通して、何より大切なことは、自分という軸を持って、自分に合った仕事をすることだと気づきました。これから就職活動に向き合う後輩の皆さんには、自分のペースで頑張っていただきたいです。

木村さんの就職活動スケジュール

  1. 3年 5〜8月

    海外インターンシップ(ロンドン)

  2. 3年 10月〜

    自己分析開始、合同説明会参加、
    インターンシップ参加

  3. 3年 2月

    OB訪問開始、
    SPI・ウェブテスト対策開始

  4. 3年 3月〜

    エントリーシート、企業説明会、面接

  5. 4年 6月

    内々定獲得

在籍している学部

経済学部

青山学院大学の経済学部には2学科あります。経済学科では、世界中で動き続け、国境を越え、まるで生き物のように刻々と変化する経済を、専門的に探究します。経済活動や現象をとらえる視点や、より良い経済システムのためにはどうすれば良いかを効率よく学ぶための「理論・数量コース」「応用経済コース」「歴史・思想コース」を設けています。また現代経済デザイン学科では、国や地域を越えて協力しあうグローバル社会で、新たな経済システム(制度)をデザイン(設計)できる力を養います。グローバル社会では、恩恵を受ける一方、格差・貧困・環境破壊等の試練等も山積しています。地理情報システム(GIS)を駆使しながら、諸問題を克服し、誰もが暮らしやすい世の中を実現するために必要な「公共」の視点を養います。

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