青学での学びを通して
見つけた国際イベントで
世界をつなぐ夢

掲載日 2022/2/3
No.134
国際政治経済学部
国際コミュニケーション学科 4年
ユン ジウォン
韓国 ソウル市・瑞文女子高等学校出身

OVERTURE

国際社会を舞台に活躍したいと思い描いてきた韓国出身のユンさん。本学で養った高い語学力と豊富な国際経験を生かし、平昌および東京オリンピック・パラリンピックでは、通訳サービスのボランティアと放送サービスの学生インターンという大役を担い、大会を支えその夢を叶えました。

グローバル人材になるために選んだ青学

高校時代の学外活動で所属していたボーイスカウトの国際的な祭典であるジャンボリーに参加し、独学で学んできた日本語を用いたことで、日本の隊員たちとの交流が楽しく実りあるものになりました。そのおかげで将来は日本と韓国をつなげる人になりたいと真剣に考え始めました。また、韓国の大学に在学中に日本の大学に交換留学をした経験で、世界各地から留学生が集まり、さまざまな立場から交流し合うことに魅力を感じ、日本から世界を舞台に活躍したいという夢が出来ました。そこで、日本で本格的に学ぶ意欲がますます高まリ、キリスト教信仰を教育の土台として、開学当初から「英語教育」に力を入れ、「言語・文化交流」も充実している青学は自分の志向にぴったりであったので、青山学院大学を第一志望に目指してきました。

青学入学後は、親しみやすく熱意にあふれた先生方がとても高いレベルの学びを授けてくださる最高の学び舎だと実感しました。世界的に有名な渋谷にキャンパスがあることや、青山通りの向かい側にある国連大学で、毎月世界の優秀な方々の水準の高い講演を聴講できることも、青学ならではのグローバルに活躍できる環境に恵まれていると思います。この素晴らしさを母国の後輩たちにも伝えたく、2年次には国際センターの職員の方々と韓国を訪れ、私自身が青学を知った「日本留学フェア」に学生代表として参加したほどです。

世界への関心をさらに高めた本学での学び

学内でも特にグローバルな環境を備えた国際政治経済学部国際コミュニケーション学科は、カリキュラムポリシーにもあるとおり「国際社会の一員として世界の人々と協力し協同できる能力(高い語学力を含む)を身に付ける」ためにさまざまな授業を設けているので、言語、文化、コミュニケーションに関心を寄せていた私にとって最適な進路でした。現在ゼミナール(ゼミ)でもお世話になっている「国際コミュニケーション総論Ⅰ・Ⅱ」のEVANOFF,Richard J. 先生は大変魅力的な方です。異文化、異言語間のコミュニケーションについて学ぶこの講義には留学生も多く、「クラス唯一の韓国人留学生ユンさんはどう思う?」とよく意見を求められたので、能動的に考える姿勢が身に付きました。

チャットルームのアジアンデーにて

また、主に英語教員を目指す学生が履修する「英語教育学概論」の授業も深く印象に残っています。ある日、先生から「日本語を一切使わず韓国語を教えてほしい」と依頼されて授業中に10分ほど模擬授業を行なったのですが、ほとんどの学生は言葉が理解できず戸惑っている様子でした。それを受けて先生がおっしゃった「今、皆さんの抱いている思いは、英語の分からない生徒さんたちが感じるものです。その気持ちを忘れないでください」というお言葉には大きな反響があり、私自身も目からうろこが落ちる思いでした。青山スタンダード科目の「現代社会の諸問題」ではLGBTQの当事者の方がゲストスピーカーとしてお話してくださり、以来カナダ留学時代に最大級のLGBTの行事でボランティアをするなど、性的マイノリティの方々とどのように関わるべきかを真剣に考え続けています。
国際政治経済学部では、インドネシアのランプン大学から学生と先生方を迎えて交流を深めていますが、2年次にこのプログラムの学生リーダーとして、イスラム教について学びながら準備を進め、新たな発見がいくつもありました。2年次終了後に休学をしてカナダに留学したおかげで、1、2年次に韓国語のチャットリーダーを務めていたチャットルームでは、3年次から英語のチャットリーダーも兼務しています。また、世界各地から学生が集まる国際学生寮でレジデントアシスタントとして日本での生活にまだ慣れない留学生たちをサポートするなど、振り返ってみればグローバル人材になるために役立ちそうな経験に次々と飛びつき、貴重な体験をたくさん積んできた5年間でした。

オリンピック・パラリンピックで世界中と交流

本学の1年生だった2018年2月、平昌オリンピック・パラリンピックに日・韓通訳のボランティアとして参加した経験をきっかけに、将来は世界中をつなぐ国際イベントに携わりたいという目標を持つようになりました。平昌で英語力不足を痛感し、カナダ留学を経て臨んだ東京大会では、オリンピック放送サービス(Olympic Broadcasting Services:OBS)の学生インターンを務めました。OBSは大会の中央放送機構として大会組織委員会、IOC、世界各国の放送局と協力しながらテレビやラジオの制作を監督する組織で、世界各国から集まる放送クルーが不便なく仕事に集中できるように、学生インターンがさまざまな面からサポートをします。
私は平昌大会参加やIT企業で行っていたインターンの経験を買われ、味の素スタジアムと武蔵野の森総合スポーツプラザのOBSメインオフィスで、マネージャーたちのアシスタントを務め、物流・交通の管理から、組織委員会との定例会の日英通訳、約300人の多国籍のクルーへのサポート、他部署支援、30人の学生アシスタント管理まで、各担当者への窓口として最初に仕事を任されるオールラウンダー的な役割を果たしてきました。

文化や言語の壁、耳慣れない放送専門用語、日本とはまったく違う仕事の流儀などにより戸惑いと緊張の連続でしたが、それ以上に大好きな国際イベントに関われることがうれしく、心躍る日々を送りました。幸いなことに北京2022大会にも、KBS(韓国の公共放送局)所属の通訳とコーディネートのインターンとして参加することが決まっています。

将来も世界をつなぐ国際イベントを支えたい

将来は多様な国際イベントで、メディア関係者、組織委員会、そして各利害関係者を繋ぐコーディネーターとして活躍したいと思います。メディア関係者との仕事には、メディアに関する専門知識が不可欠だと思い、仕事と並行して大学院に進学し、「国際イベントでのメディアのあり方」について研究をするつもりです。いずれ国際スポーツ機構で働くことを目指してキャリアを積もうと考えています。
これまで一般的な学生ならあまり進まない道を選び、周りからかけ離れているせいで焦りを感じることも多々ありましたが、勇気を出して飛び込んだおかげで、かけがえのない出会いや学びを重ねてきました。もしも来日していなければ、オリンピックなど国際イベントを支える仕事を目指して日々頑張っている今の私はおそらくいなかったはずです。勉強や仕事は短距離競走ではなく、生涯にわたる長いマラソンなのかもしれません。 継続していればやがて「熱意を込めてやりたいこと」が見つかり、それまでの経験が重要な土台になるのではないでしょうか。諦めず歩んでいく皆さんの全ての道を応援しております。

国際政治経済学部

青山学院大学の国際政治経済学部は国際社会への貢献を掲げ、国際系学部の草分けとして創設されました。3学科×5コース体制のもと、専門性と国際性、現場感覚を重視した学びを実践しています。グローバルレベルの課題への理解を深め、エビデンスにもとづいて議論・討論するスキルを養成します。領域を超えて学べる独自の学際教育、所属学科を超えて選べるゼミナールブリッジや英語で専門科目を学べるグローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)等によって、世界の多様な人々と協働し、新たな価値を創造する実践力を育みます。

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