オンライン青山祭を
一つの契機に
学園祭に進化を

掲載日 2021/1/21
No.56
法学部
法学科3年
飯塚 亮斗
青山学院大学青山祭実行委員会 委員長
神奈川県立鶴見高等学校出身

OVERTURE

大学での学びは、キャンパスでの授業だけにとどまりません。部活動やサークル活動、ボランティアなどの課外活動で自己研鑽を積み、社会に出て羽ばたくための翼となる知見を得た学生を紹介します。
2020年度青山祭実行委員長の飯塚亮斗さんは、青山祭を本学史上初のオンラインで開催し、メンバーと模索しながら新しい形の青山祭をつくり上げました。

初のオンライン
青山祭開催を決定

青山祭実行委員会は、毎年秋に青山キャンパスで開催する青山祭の企画・運営を行う団体です。100名を超えるメンバー全員が役割を担い、誰もが楽しめ、熱く盛り上がれるような青山祭をつくっています。
私は中学・高校と続けてきたテニスを大学でも続けるつもりだったのですが、新入生歓迎会の時に青山祭にかける先輩の熱い思いに触れたことがきっかけで興味が湧き、青山祭実行委員会に入りました。昨年度は模擬店で使用するテントなどの管理を行う6人ほどのチームのチーフを担当したのですが、このときの経験もあり、より大きな人数をまとめる仕事がしたいと感じて、今年度委員長に立候補しました。

しかし今年度は新型コロナウイルス感染拡大により、学園祭をどのように運営するのかという問題にまず直面しました。通常開催ができる可能性に賭けて事態の収束を待つという選択肢もありましたが、緊急事態宣言の影響で委員会活動のスタート自体も遅れている状況でしたので、確実に学園祭を開催できることを一番に考え、6月頭という早い段階で本学史上初となるオンラインでの青山祭の開催を決定しました。
誰も経験したことがないことですし、どんなつくりにすれば見る方に喜んでいただけるのか、主催する側の思いがどうすれば伝わるのかという完成形も見えない中で準備を続けていくことは、正直、難しい部分もありました。ですが、コロナ禍で規模を縮小せざるをえない学園祭が多かった中、従来に劣らない企画数を維持できたのは、早い段階でオンライン開催を決められたこと、そして各チームのメンバーが、先が見えない状況にも関わらず、モチベーションを維持し、自分の役割をしっかり果たしてくれたおかげだと思っています。

新しい青山祭への一歩

実行委員長の仕事は様々ですが、大事な仕事は「規模や開催方法等について学園祭、実行委員としての方針を決める」ことです。予算やスケジュールを確認し、どれくらいの規模であれば開催できるのかを見極め、決断します。この部分が決まると、その後のコンテンツづくりは各担当チームが中心に進めてくれます。そのため、オンライン開催を決めたことで、大きな仕事の一つを果たすことができたと言えます。

それでも夏頃までは、委員長としての仕事に慣れておらず、課題もたくさんありました。オンライン開催の基盤となるWebサイトなどの技術的な部分の脆弱さは大きな課題でした。急遽サポートをしていただける企業を探し、Webサイトだけでなく配信でもご協力いただけることになりました。
しかし、これが思いがけず自分にとって良い刺激となりました。協力会社となった企業は、私たちだけでは思いつかないようなアイデアをさまざま出してくださいましたし、外からの目線で青山祭を見てくださったことで、自分たちが今まで当然だと思っていた方法を見直すきっかけを作ることができました。また今年の企画の目玉である、著名なアーティストと青学生のコラボレーションは、従来の学園祭に捉われないコンテンツづくりの一つだと思いますし、アーティストの方のファンと青学生が共に楽しめる新たな魅力を生みだしてくれたと思います。

学園祭当日、私はライブ配信会場に出向き、無事にできるだろうかとこれまでにないほど緊張しました。無事に配信でき、特設サイトには3日間で約1万8,000アクセスを記録し、ライブ配信の最高同時接続者数は約1,500人となりました。特設サイトの目標は2万アクセスだったのでわずかに及びませんでしたが、それでもこれだけの反響と、今回で見えた青山祭の伸びしろに充実感でいっぱいになりました。

思いがけない
学業とのリンク

青山祭実行委員会での活動は、学業のモチベーションも高めてくれたように思います。学園祭は、様々な企業からのご協力のもとに成り立っています。こうした協力企業と協議を重ね契約を交わす際には、法学の講義の中だけでは学べない実務を体験することができました。特に、誰もオンライン開催の経験がない中で、音楽などを配信する際に関係する著作権の問題にも気付くことができたのは、法学部で学んでいたからこそだったと思います。法学部の先生に助言をいただいたり、実際に著作権を管理している協会に問い合わせたりして、どこまでの範囲で何ができて、何をしたらいけないのか、1つずつ確認していきました。机に向かってただ学んでいた時にはなかなか感じられなかった実社会での課題と法律のリンクがあり、実行委員会、さらに言えば委員長としての経験が法学部での学びを豊かにしてくれたと感じています。そして社会を秩序づける基礎となっている法律の重要性も改めて理解することができたように思います。

大学の個性や魅力を大いに発信する青山祭に

今回初めてオンラインで学園祭を配信して、以前のようにパフォーマーと参加者が同じ場を共有することで生まれる熱量・パワーがいかに大きく、感動を呼ぶかということに改めて気がつくことができました。こうした人と人の時間、空間の共有はデジタルが越えられない部分だと感じています。一方で今後、新型コロナウイルスの感染が終息しても、世の中のあらゆる分野でデジタル化が進み、学園祭でのオンライン要素を取り入れる流れも一気に加速するように思います。

そのため、青山祭や青学生がもつ魅力を見つめ直して個性を確立したうえで、リアルとオンラインを織り交ぜた新たな魅力溢れる青山祭を後輩たちが築いてくれたらと思います。学園祭には、まだまだ大きなポテンシャルがあります。これから後輩たちが青山祭をさらに進化させ、いつか新しい形をつくってくれることを楽しみにしています。

在籍している学部

法学部

AOYAMA LAWの通称をもつ本学法学部は、弁護士、検察官、裁判官などの法曹を目指すだけでなく、青山学院の建学の精神に立脚しつつ、人間的素養と法学的基礎を備えて社会の多様なニーズを識別し、複雑な事象の科学的分析を行える応用力を身に付けます。社会で必要とされる能力を発揮して自らの道を切り拓くことができる人材を育成します。そして、この人材育成のプロセスを通じて、法的な課題・紛争を客観的に分析して的確かつ公正な判断を行うだけでなく、その判断と理由について他者と理解を共有し、課題・紛争を解決に導くことのできる能力の養成を重視しています。

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青山祭実行委員会

毎年秋に青山キャンパスで開催される青山祭の企画運営をおこなう団体です。企画局・広報局・総務局に分かれて活動しています。企画局が青山祭をより盛り上げるための企画を作り上げ、広報局がパンフレットやウェブサイトなどを通して青山祭を広め、総務局が参加団体を統括し青山祭を安全に運営するなど、それぞれの部局が青山祭を盛り上げるために日々活動しています。どの局も企業の方や団体の学生と関わったり、0から企画することができるなど、他の課外活動団体では経験できないことを経験することができるのが特徴です。

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