豊富な留学経験を
生かして世界と
日本の橋渡しを目指す

掲載日 2021/9/24
No.102
地球社会共生学部
地球社会共生学科4年
梶谷 志輝
神奈川・私立横須賀学院高等学校出身

OVERTURE

本学の進路・就職支援は、1・2年次の早期から3・4年次の就職活動本格時期まで、一貫したサポートを行っています。働くことの意義を理解し、自分に合ったキャリア形成に向け、具体的な準備や行動ができるようサポートしています。4年間でステップアップし、専門商社への内定を決めた学生をご紹介します。

アメリカとマレーシアへ留学し
異文化に触れ、養った国際感覚

高校時代に約1年間のアメリカ留学を経験し、英語や異文化に関する学びをさらに深めたいと思うようになりました。青山学院大学は全学部で英語力向上のためのカリキュラムが用意されており、特に地球社会共生学部は東南アジアを中心とした半期留学がカリキュラムの柱のひとつとなっています。そこに大きな魅力を感じて入学し、2年次には念願の東南アジアへの留学を果たし、マレーシアのクアラルンプール大学で学びました。その際、高校時代の留学先で学生たちに配ってたいへん好評だった日本のお菓子を持っていったのですが、喜ばれるどころか誰も受け取ってくれませんでした。理由は、イスラム教において摂取が禁忌とされている豚を原料としたゼラチンが、お菓子の原材料に含まれていたからです。もちろんイスラム教のハラルの概念は知識として持っていましたが、豚食といえば肉のことしか頭になく、まさか豚由来のゼラチンも禁忌の対象になるとは考えも及ばなかったので、本当に驚きました。マレーシアのイスラム教徒の人々はたいへん厳格で、ソーダ水のように豚の成分が含まれている可能性が極めて低い食品であっても、ハラルマークがついていなければ絶対に口にしないと聞きました。日本のお菓子を渡すことができず残念でしたが、あの出来事は異文化を肌で感じる良い体験だったと今では思っています。

非英語圏でこそ求められる英語で伝える力

地球社会共生学部では、語学としての英語の授業はもちろん、英語で講義が行われる専門科目も数多く設置されています。それに加え、私はIELTS対策で英語力のスキルアップをはかったほか、英語を母国語としない人達とのコミュニケーションの取り方も習得しました。高校時代の留学先はアメリカだったので、自分の英語が曖昧でも相手が意図をくみ取ってくれて、会話が成り立つという場面も多々ありました。しかし英語を母国語としないマレーシアへの留学や、非英語圏の地域から本学に留学している外国人留学生たちとの交流では、英語による明確な意思伝達が求められます。そうした体験を通し「自分の考えや思いをいかに伝えるのが最適か」を学び、外国人との共生力を高めながら価値観を大いに変えることができました。

現在は、菊池尚代先生のゼミナール(ゼミ)で、日本と海外の文化の違いやコミュニケーションについて、タトゥーをテーマに研究しています。きっかけは、日本で開催されたラグビーワールドカップ2019の際、ニュージーランド代表チームが発表した、自分たちの肌に掘られたタトゥーを隠すという声明を耳にしたことでした。タトゥーを敬遠しがちな日本文化に対するこの配慮もまた共生の形だと思われ、関心を持ったのです。この研究とは別に、スポーツ選手が人々の髪型に及ぼす影響について調べたこともありました。高校時代にアメリカンフットボールをやっており、周囲にスター選手などの髪型を真似する人が多かったため、マレーシア事情はどうなのかと興味がわき、現地の理髪店でリサーチを行いました。

英語力の活用と国際共生の理念から選んだ商社

就職活動においても海外留学の経験は大きく影響し、外国と深い関りがある業界として商社や海運を志望しました。その中でも扱う金額や商材のスケールの大きさ、社風といった観点から企業の絞り込みを進め、専門商社から内々定をいただくことができました。
来年からは、日本特有の業態と言われる商社で働き、日本製品を扱うことになります。アメリカ留学中に、有名な日本の自動車メーカーを、他国の企業と誤解している友人がいてショックを受けたことがあります。その経験から自国のモノの良さ、ひいては日本の良さを世界に示して広め、世界との橋渡しを果たせたら、という思いも持っています。

内々定をいただいた企業では海外駐在のチャンスもあるので、将来的にはそうしたポジションを目指し、世界中どんな国にでも出向いて現地の方々と交流しながら見識を深めたいと考えています。ただし海外駐在は優秀でないと任せてもらえないので、まずは社内で認められる人材に成長できるよう頑張って成果をあげなければなりません。大学時代、人としてのあり方から異文化圏の人々との関わり方まで幅広く習得できたので、獲得した共生力を存分に生かして仕事をしようと考えています。

就職活動の要は、支え合える友人との協力

まさにコロナ禍真只中の就職活動だったので、友人となかなか会えない状況に置かれ、面接対策などで苦労もありましたが、ZOOMなどのオンライン・ツールを活用して乗りきりました。また面接の練習では企業で役職に就いている知人の方に指導していただく機会にも恵まれました。同世代の友人とは違う視点からの意見がほしくて、「父に頼もうか、でも照れくさい」などと悩んでいたところ、アルバイト先の塾長が「私の夫に頼む?」と申し出てくださり、お願いしました。やはり経験を積まれた方のアドバイスはたいへん有用だったので、これから就職活動をされる方も、そういった機会があるようでしたら積極的に経験することをお勧めします。

就活サイトは過去の面接の雰囲気や質問項目などを知るために多数利用しましたが、中には会社説明の動画を配信しているところもあり、後からでも見返すことができたので重宝していました。最初のうちは、お祈りメールを受信して落ち込みましたが、気持ちの切り替えを心がけているうちに慣れ、やがて気にならなくなりました。就職活動では早期に動き出すことももちろん大切ですが、正しい情報の収集が非常に重要だと、経験を積むにつれひしひしと感じるようになりました。しかし自分だけで正確な情報を得ることは困難なので、友人たちとの協力が大切になってきます。友人と支え合いながら就職活動を進められればとても心強いですし、終了した際の達成感もより大きなものとして分かちあえます。ぜひとも自分の目標を達成できるようめげずに頑張ってください。

梶谷さんの就職活動スケジュール

  1. 〈3年次〉 2020年 5月

    就職活動情報サイトへの登録

  2. 〈3年次〉 2020年 6月

    インターンシップの情報解禁、複数企業へ申し込み

  3. 〈3年次〉 2020年 7月

    オンラインでの企業説明会参加

  4. 〈3年次〉 2020年9月~2021年2月

    オンラインでのインターンシップ、説明会や座談会などへの参加

  5. 〈3年次〉 2021年 3月

    本選考情報解禁、本選考への申し込み、面接対策

  6. 〈4年次〉 2021年 4月

    本選考面接開始

  7. 〈4年次〉 2021年 5月

    内々定をいただき就職活動終了

在籍している学部

地球社会共生学部

2015年4月に開設した青山学院大学地球社会共生学部では、共に生きる―共生マインドをテーマに、急成長する東南アジアを学びのフィールドの中心として、教養と社会科学の専門性を併せ持った、グローバル人材を育成します。世界の経済は、これまで欧米を中心としていましたが、今後、アジアを中心とした経済に変わろうとしています。また、アジアは世界最大の英語使用圏になると予想されており、コミュニケーション能力の向上が大きなテーマとなっています。

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