ミスキャンパスの声を
社会課題解決に生かし
女性目線で
より良い世界をつくる

掲載日 2021/4/15
No.74
凸版印刷株式会社
中山 柚希

OVERVIEW

大学での学びのフィールドは、キャンパス内にのみならず、海外留学やインターンシップ、ボランティアを通じて世界中に広がっています。
中山さんは、在学中に立ち上げたミスキャンパスによるマーケティングチーム「キャンパスラボ」のプロデューサーとして活躍しています。

若い女性の声を
商品や社会に生かす
「キャンパスラボ」

凸版印刷の社員として、ミスキャンパスによる共創プロジェクトチーム「キャンパスラボ」のプロデュースを担当しています。
キャンパスラボは、「若い人の本当の気持ちを知りたい」「女性に共感されるサービスが分からない」という悩みを抱える企業や自治体に対し、各大学のミスキャンパスが、メンバーの生の声やアイデアを伝えながら、共に商品やサービスを創り出していく事業です。学生時代にミスキャンパスの一人としてこの事業の立ち上げに携わり、現在はプロデューサーの立場で、女性マーケティングを通じた新たな価値の創造に力を尽くしています。

キャンパスラボでの印象深い取り組みの一つに、製薬会社と行った女性便秘改善啓発プロジェクト「カラダの中からキレイラボ」があります。女子大生の関心事である「美容」をフックに、腸内環境を整える大切さや、製品の機能を伝えるため、音楽フェスの仮設トイレのラッピング、アドトラックのデザインなど、さまざまなPR活動を展開しました。単に商品が売れることをめざすのではなく、女性が心身のケアに目を向け、自ら健康課題の解決に向かうきっかけをつくる意義深いプロジェクトになったと思っています。

社会と関わりながら学んだ
ラボ・アトリエ実習

青山学院大学に興味を持ったのは、高校2年生の時です。文章を書いたり表現したりすることは好きでしたが、それを進路にどう結びつければいいのか悩む中で、偶然手に取ったのが、総合文化政策学部のパンフレットでした。そこで、当時学部長として杉浦勢之先生が寄せていた「感動を起点に、社会・文化の創造にチャレンジしよう」というメッセージに触れ、衝撃を受けたことをよく覚えています。自分の感性を磨きながら、社会と人の成り立ちや文化政策を学びたい。人に感動を与える文化をつくる術を実践的に学びたい。そう考えて、総合文化政策学部への進学を決めました。

総合文化政策学部は、知識や理論を習得するだけではなく、社会と関わりながら未来に生かせる学びと経験を得られ、実際の創造の現場を体感しながら多様な課題解決力を身に付けられる、ほかの学部にはない魅力があると思っています。それを象徴する、実際の授業が、「ラボ・アトリエ実習」です。
私自身は、映像製作プロデュースラボで、学食の魅力を伝える番組制作に取り組みました。そこで学んだのは、「一人の力で完結する仕事はない」というリアルな社会の姿です。企画書があっても、その企画を掘り下げて台本に落とし込まなければ、撮影はできません。撮影には、カメラマンだけでなく演出する人も必要です。せっかく撮影しても、うまく編集する技術がなければ面白い番組にはなりません。文化の創造は、多様な人の感性、考え、知識、能力を出し合って、はじめて実現します。それを実践で学んだ経験は、今も社会人としての私の大きな力になっています。

また、総合文化政策学部には個性豊かな学生が多く、ともに学ぶことでさまざまな視点を得ることができました。入学のきっかけになった杉浦先生には、在学中何度も悩みを相談し、人生を切り拓く力になるアドバイスをいただきました。環境とたくさんの出会いに恵まれ、充実した4年間を過ごすことができたと思っています。

ミスコンテスト出場が
自分を見つめ直す機会に

ミス青山コンテストに出場したのは、大好きな青学、そして総合文化政策学部の魅力をもっと社会に発信したいと考えたことがきっかけです。「どんな人がミス青山にふさわしいのか」には、正解がありません。5カ月間の活動期間中は、自分なりの「ミス青山」の意義を考え、大学のPRパーソンとしてどう自分の個性や想いを生かせばいいのか、悩まない日はありませんでした。自分を見つめ直し、自分の意思を持って行動し続ける、本当に貴重な時間を過ごすことができたと感じています。

ミス青山コンテスト終了後は、他大学のミスキャンパスと一緒に、和菓子の商品開発に携わる機会をいただきました。アイデアを商品化する過程で、自分たちが当たり前に感じていることが、社会にとって価値のある情報であることに気付き、さらに若い女性と企業の感覚のズレを解消していくことに喜びも感じました。この和菓子の開発が原点になり、凸版印刷の事業として「キャンパスラボ」がスタートし、現在の仕事に繋がっています。

ミス青山コンテストに出場(左)

学生のうちに
「正解」のない社会を
歩む準備を

今、社会のさまざまな場面で「女性の活躍推進」が叫ばれていますが、どうすれば女性と社会がWin-Winの関係を築くことができるのかは、私にとって長年の課題です。キャンパスラボを通じて、社会に自分の視点を提供できる女性を増やし、女性の活躍をサポートできているところに、今の仕事のやりがいと魅力を感じています。また、メンバーが提案した女性ならではの視点は、商品やサービスとして、多くの女性の生活を豊かにしています。これからも、女性が自分らしさを前向きに模索しながら、自らの価値を社会で生かすサポートをしていきたいと考えています。

さらに、キャンパスラボでは、企業の商品開発や販売促進にとどまらず、SDGs(持続可能な開発目標)、地域振興といった社会課題の解決をめざすプロジェクトも数多く展開しています。若い女性をエンパワメントし、女性の生活、社会、そして未来をより良いものに変えていく。その責務の重要性を感じ、使命感を持って仕事に取り組んでいきたいです。

キャンパスラボのミーティング(左列奥)

青学での4年間は、ラボ・アトリエ実習、ミス青山コンテスト、そしてキャンパスラボを通じて、常に社会と関わり続けていたように思います。受験やテストとは異なり、社会の問題は、誰かが「正解」を持っているわけではありません。これから社会に出る皆さんにも、学生時代から積極的に社会と関わり、正解のない社会で自分の考えを持つことの大切さを知り、将来への準備をしてほしいと考えています。失敗を恐れず社会と関わり、チャレンジし、自分はどう生きたいのかを考えるきっかけをつかんでください。

中山さんの1日

  1. AM 9:00

    出社。
    部署メンバーで打合せ、会議

  2. AM 10:00

    キャンパスラボの企画書作成、
    メール返信などのデスクワーク

  3. AM 12:00

    ランチ

  4. PM 1:00

    クライアントとの打合せ2件

  5. PM 3:00

    キャンパスラボメンバーの学生と打合せ、
    進行中のプロジェクトについてディスカッション

  6. PM 5:00

    企画書作成

  7. PM 6:00

    退勤

卒業した学部

総合文化政策学部

青山学院大学の総合文化政策学部の使命は、21世紀の街や暮らしをもっともっと生き生きとさせるために、新しい文化創造の可能性を見抜き、それを援助できるセンスを磨き、文化産業、地域や都市のデザイン、国際的な文化交流などを担う文化やアートのトータルプロデューサーを育てることにあります。
文化やアートを単に知識として身に付けるのではなく、その“創造”の現場に深く関わり、繰り広げられる喜びや楽しさ、葛藤や厳しさをも体感しながら、アートをプロデュースしマネジメントする知恵や身体知、技能を学び取ることのできる、これまでの大学教育にはないチャレンジングな学部です。

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