人を助けたいという
変わらない思いを胸に
追いかける心理師という夢

掲載日 2021/11/4
No.112
教育人間科学部
心理学科 3年
吉田 麻衣奈
栃木県立宇都宮女子高等学校出身

OVERTURE

青山学院大学の教育人間科学部心理学科では、誰もがもっていながら、未知な部分の多い“こころ”について科学的・人間学的に学びます。“こころ”をテーマにしつつ、家庭や教育、医療の現場、一般企業など生活のさまざまな場面で役立つ実践的な知識・技術を習得できることが心理学科の特長です。今回は心理学科の学びを通して、「誰かの力になりたい」という思いを胸に公認心理師*という夢を追う吉田さんをご紹介します。

*公認心理師・・・心理専門職の国家資格で、定められたカリキュラムを大学および大学院博士前期課程で充足し、国家試験に合格することで取得できます。本学の教育人間科学部および大学院は、公認心理師の受験資格取得に対応しています。教育人間科学研究科心理学専攻の公認心理師カリキュラムを修了した1期生受験者4名全員が、2020年度公認心理師試験に合格しました。
(また大学院の博士前期課程(臨床心理学コース)は、修了後実務経験を経ることなく、臨床心理士の受験資格を得ることができる(公財)日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定を受けています。)

進みたいのは、人の“こころ”を助ける道

大学受験を考え始めた頃は「人を助ける仕事に就きたい」という思いから、医学部をめざしていました。しかし、受験へのストレスや将来への不安の中で、身をもってメンタルケアの大切さを知ったことが転機になりました。心身の健康を保ちながら受験勉強へのモチベーションを維持する方法を考えることで、自身のストレスを和らげ、気持ちを楽にすることができた経験を通して、新たな考え方が芽生えました。さまざまなストレスを抱える現代社会では、心理学で救える人がたくさんいるのではないか。人を助ける道は医学以外にもあると気がついたのです。特に興味をもった「こころと身体の関係」や「ストレス対処の方法」について学びを深めたいと考え、心理学科への進学を決めました。
心理学科の授業は、対人コミュニケーションを円滑に進めるための工夫やリーダーシップの取り方など、日常において人との関わりに生かせる学びが溢れており、純粋に面白いと感じます。現在、上田琢哉先生のゼミナールで「幼児期の遊びが与える影響」について研究しています。遊びが成長や性格形成にもたらす影響について、自作のアンケートや統計をもとに調べています。

実習を通して感じた「公認心理師としての覚悟」

特に印象に残っているのが「心理実習」という授業です。保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5分野の施設を見学し、それぞれの職員の方から指導を受けます。この貴重な体験を通して学んだのは公認心理師としての心構えです。「人を助けたい」という思いで目指している心理職ですが、無意識のうちに人に対して「してあげる」という気持ちになっていることに気が付きました。支援する側が忘れてはならないのは、被支援者によって適した支援の在り方は異なると理解し、責任と覚悟、謙虚な姿勢をもつことです。現場にふれたことで、実感をもって学べました。
人と向き合い続ける心理職の仕事には、正解のない問いに対して常に試行錯誤しなければならない大変さがあります。それでも、多職種で協力し、困っている人や苦しんでいる人を取り残さないように支援する仕事はとても魅力的だと感じます。この授業を通して、公認心理師となり、支援が必要な人に寄り添う臨床分野の仕事がしたいという思いがより一層強まりました。

探し続ける「なりたい公認心理師像」

入学時は「心理学で人を助けたい」という漠然とした目標しかありませんでしたが、心理学科で学ぶうちに自分の目指す将来像がはっきりとしていきました。今の私の目標は、困っている人を近くで支える公認心理師になること。特に興味のある医療分野と教育分野で、学んだ知識を生かしたいです。
大学卒業後は大学院へと進学し、国家資格である「公認心理師」資格の取得を目指します。また、常に人の“こころ”に寄り添えるよう、大学での学びはもちろんのこと、塾講師のアルバイトや部活動などのさまざまな経験を通じて、さらに自分自身を見つめ、理想の公認心理師像を追求したいです。

インタビュー動画

※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時(2020年度)のものです。
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2021年度)のものです。

教育人間科学部 心理学科

青山学院大学の教育人間科学部は、教育学科と心理学科を連携させながら、“人間”をさまざまな角度から学ぶ多彩な講義や、理論を実践する演習や実習を展開しています。理論的かつ実践的なアプローチの反復によって、人間への理解をより深く追究します。現代社会や人間の諸問題を読み解く高度な専門性と、自ら行動するための課題解決能力や自己教育力を育成します。 心理学科では、身近にありながら未知な部分の多い“こころ”について、認知・発達・社会・臨床という4分野を中心に科学的・人間学的に学びます。抽象的な学問ではなく、実際に家庭や教育、医療の現場、一般企業などで役立つ実践的な知識・技術を習得します。また、心理職初の国家資格「公認心理師」取得のサポートも充実しています。

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