世界中の人々と共に生きるための専門知識と実行力を身に付ける
地球社会共生学科
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挑戦する機会が
自分の積極性を高める地球社会共生学部
地球社会共生学科 4年小林 優花千葉県立松戸国際高等学校出身
OVERTURE
高校で異文化理解の授業を受けたことをきっかけに、世界で起こる諸問題に関心を抱くようになったという小林さん。地球社会共生学部のカリキュラムに魅力を感じ、高校での学びをより発展させたいと考え、青山学院大学への入学を決めたそうです。現在は文化人類学を専攻し、貧困、環境、ジェンダー問題や人種差別など、さまざまな課題について研究しています。挑戦する機会の多い本学科の環境が、自身の積極性の向上につながったと話してくれました。
インタビュー動画
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多角的な視野や思考力を養い、
人々がより良く生きる
「地球社会」に寄与する人材に地球社会共生学部
地球社会共生学科 3年(2020年度取材当時)新屋 菜奈福岡・私立西南学院高等学校出身
OVERVIEW
地球社会共生学部では、専門分野の垣根を越えた学際的な学びを展開し、国境を越えて人々がお互いに尊重しあう「地球社会」の実現のため、多様な視点をもち、グローバルな課題の解決に向けて努力する人材を育成しています。「ものごとをさまざまな観点でとらえられるようになり、相手の立場やバックグラウンドに思いを馳せるようになりました」と話すのは新屋菜奈さん。新屋さんが自身の成長につながったと感じた学びのエピソードをご紹介します。
語学を磨き、広い視野を育む理想の環境
地球社会共生学部に進学した理由は2つあり、1つは高校時代に得意だった英語の力を伸ばしたいと考えていたからです。この学部では、原則全員が半期の海外留学を経験します。入学当時、スピーキングやライティングといった、「英語で発信する力」を伸ばしたいと考えていた私にとって、この点は非常に魅力的でした。留学前には、ネイティブ・スピーカーの教員による習熟度別の英語の授業を受講し、英語を使う機会が増えたことで、スキルの向上につながり、留学中も物怖じせずに現地の人々と交流できました。語学力がアップしただけでなく、自信をもって英語を話せるようになり、大変有意義な経験となりました。
2つ目の理由は、ものごとをさまざまな角度から考える力を養いたいという思いがあったからです。
特定の分野にとらわれず、幅広い分野について学べる点がこの学部の特色です。多くの事象にふれ、その中から興味のあることを見つけ、さまざまな考えを知る。その経験は、大学時代だけでなく今後の人生においても大いに役立つものだと感じています。地球社会共生学部での学びはもちろん、学部・学科の垣根を越えて履修できる全学共通教育システム「青山スタンダード」の科目も、多角的な視点を養う一助になりました。必修科目のひとつである「キリスト教概論」ではキリスト教の教えについて学ぶだけでなく、新型コロナウイルスが及ぼす国際関係の課題など社会的な事象をキリスト教の教義を通して見つめ直すことで、新たな視点を得られました。そうした気付きから、ニュースや日常の問題を客観的にとらえ、その背景に思いを馳せるようになりました。自分にとって大切な考え方や生きていく上での教訓を得られたと感じています。
別の観点から事象を読み解き、答えを導き出す力
現在所属している山下 隆之先生のゼミナール(ゼミ)では、マクロ経済学を中心に学んでいます。学部の授業でも経済学を学ぶことはできますが、ゼミではより掘り下げた学びが可能です。課題には難解なものもありますが、先生のご指導や他のゼミ生との協力によって乗り越えています。課題を通じて、チームとしての結束力やコミュニケーション能力、問題解決能力が磨かれ、自身の成長につながっています。ゼミで取り扱っているテーマには、国際・国内経済を新型コロナウイルスと結びつけて考える、といったタイムリーなものもあります。各国が掲げる政策や対応を経済学の視点から見つめ直し、その妥当性について検討を加えました。
個人の研究テーマは「日本の酒産業の海外進出の増加について」です。近年、酒造メーカーの海外進出や酒製品の輸出が増えていますが、この事象の背景には、世界各地における日本食の普及などさまざまな要因があります。事象に結びつく要因を洗い出し、そこからひとつの理論を構築すること、さらには、ものごとを多面的にとらえ、起こり得る事象の原因・結果を考察できる力を身に付けることを目標に、研究に励む日々です。
学部の授業の中では、「国際文化関係論」が特に印象深いものでした。この授業では、文化という枠組みを通じて国際関係を読み解きます。文化には芸術や宗教など表現として目に見えるものだけでなく、生活様式やものごとに対する考え方など表面化しにくいものもあるため、分析には深い思考が欠かせません。食べ物ひとつをとっても、「食べない理由」は宗教の戒律から環境に配慮した考え方、個人の理念まで実にさまざまです。どの集団・個人の視点で切り取るかによって、食べない理由は異なります。文化には曖昧な側面があり、絶対的な正解が導き出せない難しさがあります。それでも、熟考を重ね、今までとは違う視点や新たな気付きがあったときには、一回り成長できたという実感と喜びを得られます。また、あらゆる要素を検討して答えを導き出すことは、視野を広げ、思考力を高めることにもつながりました。
大学での経験で培った力を将来の糧に
大学生活では、日々の学びや、先生・友人・学外の方々との交流を通じ、多様な考え方にふれる機会に恵まれました。入学前は、主観的な思考に陥りがちで、自分の価値基準で行動することの多かった私ですが、今では相手の立場や背景に思いを馳せ、物事を多面的に見ることができるようになりました。また、数々の学びを通じ、広い視野だけでなく、深い思考力も養われました。卒業後の進路については考えている段階ですが、大学時代に培った力を生かし、さまざまな人やものと関わり、その存在を広く社会に知らせる仕事に携わりたいと考えています。
自由な学びを通して、物事に対する多角的な視点が養われた。
鷲見 純季
地球社会共生学部 地球社会共生学科 2年(2020年度取材当時)
北海道・私立札幌日本大学高等学校出身
青山スタンダード科目の中でも、建学の精神につながる「キリスト教理解関連科目」は特徴的です。私はキリスト教に関してほとんど知識がなく、最初は教義を理解できるか不安でした。しかし、 実際にチャペルを訪れて讃美歌を聞いた時に、その神聖な雰囲気に心を打たれました。学びを深めるうち、キリスト教が勧めるものが愛と平和、そして優しさなど、人間社会を形成する普遍的な要素であると気づき、今ではとても身近な教えだと感じています。また、その他の履修科目で特に印象に残っているのが、現代医療の進歩とその影響について考察する青山スタンダード科目の「自己理解」の授業です。iPS細胞や遺伝子検査技術の活用によって、難しい病気の治療や生まれてくる子どもの遺伝子操作が可能になると知り、衝撃を受けたことを覚えています。この講義を通じて、物事を一面的にとらえるのではなく、多角的に検討することの大切さを実感。青山スタンダード科目では多岐にわたる学問領域を学べるので、そこで得たさまざまな知識を専門分野の研究や日常生活に生かしていきたいと思います。
※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時のものです。
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2021年度)のものです。
地球社会共生学部
地球社会共生学部(GSC)では、世界中の人々と共に生きるための専門知と実行力を備えた人材育成を目指します。激動する世界を視野に「地球社会」の多様性に触れ、異文化理解を深める幅広い学びを展開しています。専門4領域を中心として海外留学や英語教育などの充実を図り、Global Issuesを共に解決し協働できる「共生マインド」を養います。 地球社会共生学科の研究対象は、国境を超えた「地球社会」です。語学力に裏打ちされたコミュニケーション能力と、経済・政治・文化・社会の領域にわたる幅広い学びから得られた多角的な視点をもって、さまざまなグローバル課題の解決策を探ります。世界中の人々と「共に生き」、持続的な社会を創造する方法を探しましょう。
バックナンバー
電気電子工学科での学びと出会いで広がった視野、身に付いた積極性
理工学部 電気電子工学科 3年
幅広く芸術を学んで身に付いた、鑑賞力と印象を言語化して伝える力
文学部 比較芸術学科 3年
夢は日本のビジネスを支える弁護士。正確な知識と「説明できる力」で、司法試験に挑む
法学部 法学科 4年
将来を模索していた私が
経営学科で見定めた
公認会計士という目標
経営学部 経営学科 4年
研究を通して積み重ねた
挑戦と成功体験が大きな自信に
理工学研究科 理工学専攻 知能情報コース
博士前期課程2年
オリジナルの分子を使って
新たな核酸の検出手法を開発
理工学研究科 理工学専攻 生命科学コース
博士後期課程2年
*掲載されている人物の在籍年次や役職、活動内容等は、特記事項があるものを除き、原則取材時のものです。