経済学の広大な学問領域で
自らの興味を追究する

掲載日 2021/11/8
No.113
経済学部
経済学科
箱崎 響/宮脇 七海
  • 多面的に経済を理解し、
    専門性を生かして
    新たな領域で
    活躍をめざす

    経済学部
    経済学科 4年(2020年度取材当時)
    箱崎 響
    宮城県宮城第一高等学校出身

OVERTURE

経済学は、財政・金融といった金銭の流れだけでなく、教育、医療、環境保全など、社会全体を研究対象とする学問です。経済学科では、理論・政策・歴史という3つの分野を軸として、経済について幅広く学修。より公平な社会の実現のために必要な分析力、思考力、行動力を育みます。本学科で4年間を過ごし、将来の目標を見出すことができたと語る箱崎 響さん。その成長の過程を振り返りました。

幅広い領域と経済のつながりを実感

経済学を学びたいという強い思いがあり、1年次から専門的な内容にふれられる本学科へ進学。もともと地理学にも興味をもっていたため、GIS(地理情報システム)もあわせて経済を学べる点にも惹かれGIS入門、GIS応用を履修しました。入学して驚いたのは、経済を解き明かすアプローチの多様さです。高校時代は地理、歴史、倫理などの名称で学んでいた科目が、本学科では経済地理、経済史、経済思想などとして「経済」と紐づけられ、社会をとらえる新たな視点をもたらしてくれます。また、経済活動に関わる法律や、行動経済学を支える心理学など、経済学部にいながら他学部の領域の学びにもふれられます。広く知識を吸収したいと考えていた私にとって、さまざまな方面から経済を理解できる本学科のカリキュラムはぴったりでした。

青学生全員が履修する、全学共通教育システム「青山スタンダード」の授業では、学部・学科の枠を超えた多彩なテーマについて学ぶことができました。特に印象に残っているのが、人類文明の発展とエネルギー活用の今後を考える「科学・技術の視点」の授業です。エネルギーに関する情報を単なる知識として習得するのではなく、社会構造や環境への影響といった大きな枠組みの中で把握し、問題を検討したことで、より深い知見を得られたと感じています。原子力発電を取り上げた回では、賛成・反対の議論に終始するのではなく、設備構造や危険を生む要因、放射性廃棄物の有害性について詳しく説明していただき、理解が深まりました。私はこの授業をきっかけにエネルギー分野に関心を抱くようになり、就職活動の際には電力業界を志望するなど、大きな影響を受けています。

※学びの特色とカリキュラム(経済学科)はこちら

経済の新たな見方を与えてくれた学科の学び

2年次に受講した専門科目「国際経済学」の授業では、国際的な金融・貿易について基礎理論を学び、現在世界で行われている経済活動を考察しました。昨今注目を集めている米中の貿易戦争についても先生が詳しく解説してくださり、一層関心が高まりました。また、国際経済の勉強に役立つ書籍やニュース番組を紹介していただいたおかげで、授業以外の時間にも教養として学び続けたいと考えるようになり、今では、海外の経済情勢を知るため英語媒体のニュースも定期的にチェックしています。
英語による専門的な文章を読み解く上では、1年次に履修した「経済英語入門」での知識が非常に役立っています。ノーベル経済学賞についての論述や、経済学に関する新聞記事など、多様な英語のテキストを講読したことで、日本語を介さず、英語で理解しようという意識が芽生えました。

入学当初は英語の授業の多さに驚きましたが、母国語ではない言語で経済を学んだことで、新たな考え方を獲得できたと感じます。
所属している田中晋矢先生のゼミナール(ゼミ)では、計量統計学をツールに世の中のさまざまな事象について因果関係を調査。学生が自分の興味・関心にもとづいて研究テーマを設定できる点がこのゼミの大きな特徴です。肥満と働き方の関係、人気YouTuberの動画視聴回数、青学生の恋愛など、その内容は多岐にわたります。私はエネルギー分野への関心から、卒業論文では電力の需要量を統計的観点から分析する「電力需要予測」をテーマに選びました。研究を通じて、電力業界が抱えている問題を知るとともに、社会でも役立つ思考力が鍛えられ、とても意義のあるゼミ生活を送ることができたと実感しています。

※ゼミナール紹介(経済学科)はこちら

多彩なスキルとマインドを育んだゼミ活動

青学での4年間を経て、経済学に関する幅広い知識はもちろん、数多くの実践的なスキルが身に付きました。特に、ゼミ活動の中で取り組んだプレゼンテーションや論文作成、パソコンでのデータ分析の力を習得できました。私は最初パソコンでの作業に苦手意識があったのですが、毎日懸命に課題と向き合って克服し、確かな力を育むことができました。また、グループワークを行う機会が多かったため、結果として一人ひとりの個性や強みを理解し、協働する姿勢が身に付いたと思います。
何より、ゼミの指導教員である田中先生との出会いは、私の大学生活を語るうえで欠かすことができません。「ゼミ生が家族」といえるほど学生同士や先生との距離が近く、非常に仲の良いゼミでしたが、必要な時には厳しく指導をしてくださったおかげで、メリハリのある充実した日々を送ることができました。
研究だけでなく、人間的な成長という面でも、ゼミ活動で得たものは大きいと感じています。卒業後は、かねてより志望していた電力業界の企業で働く予定です。大学で学んだ数々の知見や、最も力を入れて取り組んだデータ分析の技術を生かし、社会に貢献していきたいと思います。

  • 経済ニュースへの関心は
    自身の成長の証

    経済学部
    経済学科 3年
    宮脇 七海

OVERVIEW

金融論など、社会人になってからも役立つ知識を学べる点が本学科の魅力だと話す宮脇さん。将来の進路を検討する上で経済学や幅広い知識を習得したいと考え、本学科への進学を決めたといいます。現在は財政学と国際経済学に興味があり、中でも日本と他国との貿易や為替について理解を深めたいと、国際経済学のゼミに所属。経済のニュースへの関心や学術論文を読む力が身に付いた点が、自身の成長だと感じているそうです。

インタビュー動画

※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時のものです。
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2021年度)のものです。

経済学部 経済学科

経済とは人々が生存していくことであり、多様な要因にもとづいて成り立っています。それゆえ、その理解には幅広い視野が求められます。青山学院大学の経済学部においては、このような経済を学ぶ場として多様なテーマの研究が蓄積されており、公正な社会の創造を目指して本質を理解し論理的に行動する力を育成します。 経済学の研究対象は労働、娯楽、教育、医療など人々の社会全体に存在します。経済学科では、理論・政策・歴史という伝統的な視点から、資源配分の効率性について学び、より公正な社会の実現に貢献できるよう、分析力、思考力、行動力を育みます。

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