思いがけない受賞から得た
大きな自信と
チャレンジ精神

掲載日 2021/6/4
No.78
<2020年度 学生表彰受賞>
総合文化政策学部 総合文化政策学科
松永 千佳(4年)
東京・私立東京女学館高等学校出身
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濱田 怜衣(4年)
東京・私立共立女子高等学校出身

OVERTURE

高校生・大学生が統計データ分析のアイデアと解析力を競う「統計データ分析コンペティション2020」(総務省統計局および独立行政法人統計センターなどが共催)において、着眼点のユニークさが評価され、特別賞(審査員奨励)を受賞した松永千佳さんと濱田怜衣さん。大学でのこれまでの学びと統計学関連の勉強を始めてわずか数ヵ月での同コンペティション(コンペ)への挑戦を振り返りました。

学習意欲が刺激された総合文化政策学部での学び

-青山学院大学を志望した理由を教えてください。

濱田:私は自分の選択肢を広げるために、大学で幅広く学びたいと考えていました。また、海外旅行が好きで、英語のコミュニケーション力も身に付けたいと思っていたので、メディア、都市、哲学など広範囲に渡って学ぶことができ、英語力の向上にも力を入れている青学の総合文化政策学部に進学しました。

松永:私は幼い頃から音楽をはじめとした芸術文化が好きで、中学3年生のときに初めて海外に渡航してからは、地域文化にも興味を持つようになりました。他の大学や学部にはない、「ラボ・アトリエ実習」という演習授業を通じて実践的に文化について学びたいと考え、総合文化政策学部を志望しました。
「ラボ・アトリエ実習」の授業では、実際の創造の現場での体験を積み重ね、「少しでも多くのことを吸収したい!」という意欲が生まれ実力を養えるものでした。2年次には、「音楽専門ウェブメディアの研究と実践」というプロジェクトに参加し、ジャズやヒップホップなど大好きな音楽の背景には悲しい過去や社会問題があることを知りました。このことにより、世の中で起きている事象を自分事として捉えられるようになりました。私は社会調査士の資格取得を目指しているのですが、それもこの「ラボ・アトリエ実習」での学びを通して、自分で情報の真偽を見極める力を付けたいと思ったからです。

-マーケティングを学ぶ川又ゼミナール(ゼミ)に所属したのはなぜですか?

濱田:1年次の必修科目である「総合文化政策学入門」で川又啓子先生のマーケティングの授業がとても面白かったからです。商品の訴求方法で売れ行きが変わったりすることに興味を持ちました。

濱田 怜衣さん

松永:私も1年生のときに履修した川又先生の広告の授業がきっかけです。モノやサービスの裏にあるさまざまな戦略が私たち消費者の行動に影響を与えているということに、マーケティングの奥深さを感じました。
入学前には自分がマーケティングを研究するなんて考えてもいなかったので、今の自分があるのも、幅広い学びが叶う総合文化政策学部を選択したからこそだと思っています。

松永 千佳さん

社会調査士に向けた学びを始めて数ヵ月でエントリーを決意

―統計データ分析コンペティションに参加された経緯は?

濱田:マーケティングを学ぶ中で、調査のスキルを身に付けたいと思うようになり、私も松永さんと同じく3年次から社会調査士の資格取得を目指して学び始めました。総合文化政策学部には社会調査士の資格取得に必要なカリキュラムが設けられていて、統計学や調査手法などを学んでいます。川又ゼミは、外部企画への参加を通じて実践的にマーケティングや政策を学ぶ機会が多くあり、統計データ分析コンペティションについては、社会調査士に向けた学びにもつながると川又先生が参加を勧めてくださいました。

松永:先生からお話を聞いたときは、分析に用いる統計解析ソフトの使い方も習い始めたばかりという段階でしたから、本格的に勉強している理系学生と競う自信がありませんでした。でも、コロナ禍でも夏休みに何か打ち込めることがあればと思い、エントリーを決めました。

濱田:私も悩みましたが、松永さんから参加することにしたと聞き、それに引っ張られた形です。私は元々数字が得意ではなく、ソフトを使ったデータの分析にも苦手意識があったので、それを克服するチャンスだと考えました。

ユニークな視点で挑んだ勝負

―どのように分析を行い、論文をまとめ上げていったのですか?

松永:私は日本では人口が減っているのに、食料費が増加していることに着目し、食料費支出の分析を行いたいと考えていました。そこで、まず2人でその要因を考え、仮説を立てることから始めました。でも、仮説を検証するためのデータが見つからなかったり、分析をかけてみると思うような結果が得られなかったりで、何度も仮説を立て直すことになりました。

濱田:夏休みの約1ヵ月間、毎日それぞれの分担を決めて調査や分析を行い、オンラインで打ち合わせを重ねました。分析は、不慣れなソフトの使い方をその都度復習しながら進めていった感じです。川又先生からは「分析の技量では勝てないから、ユニークな視点で勝負しよう」と言われていたので、いろいろな角度から分析を試みました。そして、さまざまな文献に当たる中で、六次産業の発展が地域経済を活性化するという主旨の記事を見つけたことが糸口となり、“一次産業の六次産業化推進による地方創生の提言”というところまで考察を発展させることができました。

松永:審査では、ねらい通り仮説の立て方や着眼点の面白さを評価していただきました。私一人では六次産業化まで調べることはできなかったと思います。2人で取り組んだことで視点が倍になり、多くの知見や情報を集めることができました。2人だからとれた特別賞だと思っています。

分析に用いた統計解析ソフト「SPSS」

濱田:私も本当にそう思います。受賞できるとは思っていなかったので驚きましたが、努力が報われとてもうれしかったです。最初は迷ったけれど、チャレンジしてよかったです。

「統計データ分析コンペティション2020」
特別賞(審査員奨励)受賞論文

挑戦しなければ何事も得られない

―これまでの学びや統計データ分析コンペティションへの取り組みから得られたことをどのように生かしていきたいですか?

松永:受賞後、川又先生に「論文を提出しない限り、入賞もしない。挑戦する姿勢が大切。」と声を掛けていただき、何事も挑戦してみなければ結果は得られないのだということを実感しました。このことで、「なんでもやってみよう」というチャレンジ精神を得られたのが1番の収穫だと思います。社会に出ても、さまざまな部署での業務やプロジェクトに挑戦してみたいと思っています。そして、たくさんの経験を積み、それを各業務に還元できるようになりたいです。

濱田:私も挑戦する大切さを知り、少しでも興味を持ったらとにかくやってみようという行動力が身に付きました。将来の具体的なことはまだ決まっていませんが、市場調査など社会調査士の学びで培った分析力を生かせる機会があれば、是非チャレンジしたいと思っています。

-最後に、本学を目指す高校生や在学生へメッセージをお願いします。

濱田:私は総合文化政策学部での多くの分野の学びを通して、知見を広げることができました。そして、その中でマーケティングという「これが学びたい!」というものが見つかりました。入学前に思い描いた通り、青学は将来の選択肢を広げることができる場所だと感じています。

松永:元々消極的だった私が社会調査士を目指したり、コンペに参加したりしようと思えたのは、個性豊かで勉強熱心な青学の友人たちや、ただ机に向かうだけではない実際の創造の現場等での実務体験を通したユニークな授業のおかげだと思います。先生方は親身になって学生の学びや活動を応援してくださいますし、図書館やアスタジオのような充実した施設もあります。卒業まで惜しみなく施設も利用し、充実した学生生活を送ってください。

在籍している学部

総合文化政策学部

青山学院大学の総合文化政策学部の使命は、21世紀の街や暮らしをもっともっと生き生きとさせるために、新しい文化創造の可能性を見抜き、それを援助できるセンスを磨き、文化産業、地域や都市のデザイン、国際的な文化交流などを担う文化やアートのトータルプロデューサーを育てることにあります。
文化やアートを単に知識として身に付けるのではなく、その“創造”の現場に深く関わり、繰り広げられる喜びや楽しさ、葛藤や厳しさをも体感しながら、アートをプロデュースしマネジメントする知恵や身体知、技能を学び取ることのできる、これまでの大学教育にはないチャレンジングな学部です。

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