夢中で学んだ先に見据える
グローバルな活躍と
日本社会への貢献

掲載日 2022/1/21
No.130
経済学部
現代経済デザイン学科 4年
関口 景太
東京・私立安田学園高等学校出身

OVERTURE

大学での学びのフィールドは、キャンパス内のみならず、海外留学やインターンシップ、ボランティアを通じて世界中に広がっています。
国立台湾大学留学での悔しい経験をバネに、旺盛な意欲で学んだ関口さんは、ビジネスパーソンとして世界を舞台に活躍することを心に誓い、この春新たな一歩を踏み出します。

初めての海外体験で芽生えた今へと続く志

私が初めて海外を訪れたのは高校2年生の修学旅行で、行き先はシンガポールでした。現地の高校生と交流し、自分の知らない世界がこんなにも広がっていることに驚き、「もっと世界を知りたい!」とワクワクしたことを覚えています。それまでは海外志向がありませんでしたが、この経験をきっかけに、将来は日本を代表してグローバルに活躍できるビジネスパーソンになりたいと強い意志を持つようになりました。そこで、大学を選択する際には、留学支援や留学生の受け入れ、英語による授業の充実度などを重視しました。青山学院大学はそうした点でグローバルリーダーを輩出するための体制が整っていますし、カリキュラムに青学独自の全学共通教育システム「青山スタンダード」が組み込まれており、専門科目に限らず幅広い知識を身に付け、柔軟な思考を養うことができる環境にも魅力を感じました。

現代経済デザイン学科に進学したのは、ゆくゆくは日本人として日本社会に貢献したいという思いがあったからです。以前から興味があったITの活用を日本で推進するために、まずは日本の行政、特に地域・コミュニティの政策について学ぼうと考えました。学科の授業で印象に残っているのが、藤村学先生の「公共哲学Ⅱ」です。授業では公共に関する文献を読み込み、公共の概念や在り方にについて考え意見を主張しました。これをきっかけに、例えば「公共性のあるデジタル活用とは?」など、公共の概念を現代社会の諸問題に当てはめて考える姿勢が培われました。また、英語で行われるインタラクティブな授業スタイルが新鮮だった「グローバル経営論」など、興味があった国際政治経済学部の授業も他学部履修科目として受講することができ、学習意欲が刺激されました。自由度の高いカリキュラムにより学部を超えた学びが叶ったからこそ、視野を広げることができたと思います。

ふがいなさから猛勉強で飛躍した台湾留学

語学に関しては、大学入学時は英語も得意ではありませんでしたが、在学中にビジネスシーンで活用できるレベルの英語力を身に付けると共に、「もっと世界を知りたい」という好奇心から第2外国語の修得を目指そうと考えました。中国のIT市場の急速な台頭から、今後IT業界はアメリカと中国の二強構造になると予測し、第2外国語は中国語を選択しました。チャレンジングなことがしたい気持ちもあり、2年次の後期から1年間は、世界でもトップレベルにある国立台湾大学に交換留学しました。留学にあたっては、協定校留学奨励奨学金(青山学院大学産学合同万代外国留学奨励奨学金 ―太平エンジニアリング・AGU産学合同スカラーシップ―)に加え、世界トップレベル大学留学奨励奨学金をいただくことができました。そのおかげで十分な学習環境で存分に勉強ができ、大変感謝しています。
留学先にゼロの状態で飛び込み、どれだけ適応し、成長できるか自分を試してみようと、留学前の期間は敢えて最小限の準備を行いました。当然ながら、当初は日常生活も思うように送れなかっただけでなく、英語で受講していた専門科目の授業すらレベルが高く、ついていけないという状況でした。打開策は無我夢中で勉強することでした。前期の9月から1月まではインプットの期間と計画を立て、授業以外の時間は図書館に滞在して朝7時から夜11時まで勉強する生活を続けました。ハードでしたが、想定していたことですし、自分が成長していると感じられ、楽しくもありました。また、現地の学生はそれが当然のように、図書館にこもって勉強していたので、彼らと自分との努力量の差を感じたことも原動力になったと思います。勉強は効率と量を心掛け、毎朝1日の学習目標を綿密に立て、こまめに反省や改善を行うことで何度も同じ学習を繰り返さない工夫をしました。その結果、5カ月が過ぎる頃には中国語でのアウトプットが可能になり、専門科目でもチーム学習でリーダーを務めるなど積極的に授業に取り組めるようになりました。それまでの時間をインプットに費やした分、後期からは興味がある情報系の授業を聴講したり、日本人留学生の交流イベントを主催したりと、留学生活をアクティブに楽しみました。

留学を通して一番の収穫は、自分の実力は世界レベルでは全く通用しないと痛感できたことです。本学では授業内容を理解できていましたし、2018年度の学業成績優秀者表彰で奨励賞を受賞していたので、どこでもある程度対応できるだろうと思っていましたが、間違いでした。世界で活躍したいのであれば、グローバルスタンダードで物事を考え、学習する必要があることを痛感しました。また、言語はツールでしかなく、評価されるのは、いかにユニークな価値を創造し、提供できるかであるという気づきも得ました。これらの学びは、その後の学習のモチベーションになっています。

ゼロからイチを作れる人になるために貪欲にチャレンジ

台湾から帰国後は、ゼロからイチを生み出す力を身に付けようと、常に本学の学生ポータルサイトから情報を収集し、学習の機会を見つけては多様な知識の吸収とアウトプットに努めました。例えば、科学技術やAIについて研究しているシンギュラリティ研究所の講演に積極的に参加し、同研究所が学術パートナーをしているSingularityU Japanのイベントにもスタッフとして参加したほか、経営学部の団体が主催するビジネスコンテストに出場したり、また大学院MBAプログラムの公開授業を聴講するなど、本学のリソースやコネクションを最大限に活用しました。台湾で学んだ情報学の知識を深めるべく、3年次終了後には1年間休学期間を設け、デジタル分野に特化した専門学校にも通いました。その間、学校の仲間とナレッジシェアのサービスを立ち上げたことも大きな経験です。自身が持つ知識と経験を基に思考し、ゼロから何かを作り上げることに挑戦したことは今後のキャリアに活きると確信しております。

SingularityU Japanのイベントにて

大学生活に自分がワクワクできる何かを

卒業後は、イノベーションの促進を目的としたITインフラの提供、整備を行うVMware株式会社で勤務する予定です。本社をアメリカに置くグローバルカンパニーのため、日々グローバルで連携し、ビジネスを行っていくことになると思います。現在日本はデジタル活用において先進諸国に遅れを取っていると言われますが、デジタル活用が可能な十分な土台が構築された後に、私が海外に出て認識した日本人の緻密さや繊細さ、またクリエイティビティなど真の強みが今以上に発揮され、日本は更なるイノベーションの創出が可能になると信じています。大学入学当初に掲げた、「世界を舞台に」という目標を実現するスタートラインに立つことができましたので、今後はより豊かな日本社会の創造に貢献できるよう今まで以上に努力していきたいと思います。

中国語の授業にて留学体験を発表

留学後は毎年中国語の授業内で後輩学生に向け留学体験について発表させていただいており、その都度伝えるメッセージではありますが、大学生活に「正しい過ごし方」は存在しないと思っています。私はゼミナールやサークルに所属せず、一般的な大学生のイメージとは異なる大学生活を送ってきたかもしれませんが、学びの機会を逃さず可能な限りの挑戦をしたことで、悔いのない充実した学生生活を過ごすことができました。是非皆さんにも自分がワクワクできる何かを見つけ出し、情熱を持ち取り組んでみてほしいと思っています。学生時代のそうした経験が大きな自信になり、人生の彩りになると信じています。

経済学部 現代経済デザイン学科

経済とは人々が生存していくことであり、多様な要因にもとづいて成り立っています。それゆえ、その理解には幅広い視野が求められます。青山学院大学の経済学部においては、このような経済を学ぶ場として多様なテーマの研究が蓄積されており、公正な社会の創造を目指して本質を理解し論理的に行動する力を育成します。
現代経済デザイン学科では、貧困・地域格差・環境破壊など現代のグローバル社会におけるさまざまな問題を、「公共性」をキーワードに紐解きます。政府だけではなく地域コミュニティにも目を向け、統計分析などの手法も取り入れながら新たな社会経済システムをデザインし、誰もが公平で幸せに暮らせる社会づくりを学びます。

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