「公共性」への理解を深め
誰もが暮らしやすい
社会づくりを目指す

掲載日 2021/11/15
No.114
経済学部
現代経済デザイン学科 3年
二宮 広大
香川・高松市立高松第一高等学校出身

OVERTURE

社会経済システムのさまざまな課題を解決するために重要視されるようになった「公共性」。現代経済デザイン学科では、この概念にもとづく“新しい社会経済システム“をデザインし提案できるような人材を育成します。
今回は、将来は公務員として、この学科で学んだ知識を生かしながら誰もが公平かつ豊かに暮らせる社会を作りたいと考えている一人の学生を紹介します。

学生の可能性を引き出す、魅力的な教育環境

現代経済デザイン学科を志望した理由は、この学科の専門科目群のひとつである公共コースに興味を惹かれたからです。公務員として働くことを目標としてきた自分にとって、公共部門が行う経済活動が社会で本当に役立っているのかを研究できるこのコースはとても魅力的であり、このコースで培った知識を将来に生かしたいと考えるようになりました。
この学科の魅力のひとつは教育環境が整備されている点です。特に学生と先生方との距離が非常に近く、先生方は私たち学生に気さくに声をかけ、疑問点があれば的確にアドバイスしてくださいます。こうした熱意ある指導で一人一人の可能性を十分に引き出してくださるおかげで、自分自身の目標を具体化できるようになりました。

※学びの特色とカリキュラム(現代経済デザイン学科)はこちら

「市場の失敗」から学ぶ、経済活動の効率性

現代経済デザイン学科では「公共経済学」や「政策と評価」などの授業を通して、公共部門の経済活動の効率性や行政評価制度など、経済に関わる知識を幅広い視点から学ぶことができました。特に自身の成長につながったと感じるのが、「公共経済学」の授業で資源配分の効率性と所得配分の公平性の達成を研究したことです。なかでも、公共財の効率的供給についての講義が印象に残っています。この講義では、公共財の供給、外部性、自然独占など自由競争が行われている市場では効率的な資源配分が達成されない「市場の失敗」について幅広く学び、公共財の最適な供給の在り方について理解することができました。この講義での学びによって、経済活動についてさらに多角的な分野から分析するスキルが身に付いたと感じています。

公務員としてより良い社会づくりに貢献

現代経済デザイン学科では、私たちの生活を支えているさまざまな経済活動についての理解を深め、ものの考え方や分析方法、語学力といった、専門的知識に限らない基本的な知識や教養も身に付けることができました。こうした幅広い学びによって、物事を多面的・多角的に捉える柔軟な思考が培われたと思います。
専門的な知識や基本的な教養、柔軟な思考力は、現代社会が抱えている多くの諸問題を解決していく上で大切であり、それらを自身の糧にできたことは非常に大きな成長であると感じています。将来は本学科で得た学びを十分に生かしながら、公務員として誰もが暮らしやすい社会づくりに尽力していきたいです。

インタビュー動画

※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時のものです。
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2021年度)のものです。

経済学部 現代経済デザイン学科

経済とは人々が生存していくことであり、多様な要因にもとづいて成り立っています。それゆえ、その理解には幅広い視野が求められます。青山学院大学の経済学部においては、このような経済を学ぶ場として多様なテーマの研究が蓄積されており、公正な社会の創造を目指して本質を理解し論理的に行動する力を育成します。
現代経済デザイン学科では、貧困・地域格差・環境破壊など現代のグローバル社会におけるさまざまな問題を、「公共性」をキーワードに紐解きます。政府だけではなく地域コミュニティにも目を向け、統計分析などの手法も取り入れながら新たな社会経済システムをデザインし、誰もが公平で幸せに暮らせる社会づくりを学びます。

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*掲載されている人物の在籍年次や役職、活動内容等は、特記事項があるものを除き、原則取材時のものです。

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