世界の人権問題を見つめ、
多面的な視点から
真の課題や原因を法で解決

掲載日 2021/11/22
No.116
法学部法学科
ヒューマン・ライツコース 3年
北田 律
埼玉・私立川越東高等学校出身

OVERTURE

法学部に2022年4月開設予定のヒューマンライツ学科。さまざまな人権問題の改善や解決に向け、法学のみならず多様な学問領域から学際的に取り組む日本初の学科となります。その前身となる法学科ヒューマン・ライツコースで学ぶ北田律さんが、授業で人権について学ぶ中で何を感じ、考えたのか、コースでの学びについて語りました。

世界の現状を知るための、本質的な学習

生きる上で、私たちの社会を根底で支える法を学び、正しく理解することは重要であると考え、法学部を志望しました。中でも、世界中の人権問題の歴史や原因を知り、いま私たちがどう向き合っていくべきか、その正解を探りたいと思い、ヒューマン・ライツコースを選択しました。そして、このコースの学びを通して、世界の現状を知りました。「ヒューマン・ライツの現場A」の授業では、実際に戦争等の凄惨な映像を見たり、現地で取材したジャーナリストによる講義を受けたりして、残酷な現実を認識できました。こうしたことが起こらないようにするためにも、人権問題に取り組む必要があると改めて感じた瞬間でした。また、世界について学ぶ上で英語力は欠かせないことも実感しました。例えば、「国連憲章に基づく手続(Charter-based procedures)」のような英語の専門用語は、単語帳などでただ覚えるのは難しいと思います。しかし、このコースでは、授業で用語の周辺情報をきちんと整理した上で覚えていくことができるので、すんなりと頭に入り、スムーズに理解することができました。

※ヒューマンライツ学科(2022年4月開設予定)の学びの特色とカリキュラムはこちら

多面的に人権問題と向き合い、真の課題と対峙

私は、技能実習制度で来日している外国人労働者の人権問題を中心に申惠丰ゼミナール(ゼミ)で研究しています。日本では、現場で不足する単純労働力と、途上国から出稼ぎを望む人との需給一致により外国人労働者が増えています。技能実習制度は、人材育成を通じた開発途上地域等への技能の移転による国際協力をも目的とした制度ではありますが、実習生の労働環境は日本人に比べて非常に過酷です。私はこの問題を、国際人権法の観点から研究しています。専門的に学びを深めると、一見、ある方向に考えが偏りそうですが、実際はかえって視野が広がりました。なぜなら、私が専門的に研究している国際人権の問題の多くは、ひとつの原因から起こった問題ではないからです。学びを深めれば深めるほど、多くの問題に直面します。個人の立場や文化ごとの価値観の多様性から、正解を出すのが難しい問題も多く、広い視野で考えることが求められるのです。ゼミではディベートを行うこともあります。白黒つけるのが難しい人権問題を題材にディベートをするには、あらゆる角度からの事前調査が必要です。ディベート本番はもちろんですが、準備の段階もとても勉強になり、自身の研究のヒントを得られることもあります。

世界中に平和をシェアするために

ヒューマン・ライツコースで学んだ世界の現状。時には目を背けたくなってしまうような残酷な光景の中にも、たしかにそこで生きている人がいます。日本の平和な社会で暮らす私たちこそが、世界中に平和をシェアしていかなければならないと考えます。そのために、人が自分らしくいるために無くてはならない人権について、さらに学びを深めていきたいです。

インタビュー動画

※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時(2020年度)のものです。
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2021年度)のものです。

法学部 ヒューマンライツ学科

AOYAMA LAWの通称をもつ青山学院大学の法学部には、「法学科」に加え、新たに2022年4月開設予定の「ヒューマンライツ学科」があります。ヒューマンライツ学科は、人権問題の解決のためという目的意識をもって、法および隣接分野を学びます。
人権の保障は、国の最高法規である憲法で掲げられているだけでなく、国際社会の普遍的な価値として認められています。本学科では、社会のさまざまな人権問題の解決・改善のために法をどのように活かしていけるかを意識的に学び、かつ、政治学、経済学、公共政策などの観点からも学際的にアプローチします。

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