金融と経済の深い学びから証券の世界へ。お客様の資産形成を通じ社会の好循環を後押しする
経済学科 4年

OVERTURE
幼い頃からお金の流れに興味を持っていた折谷叶羽さん。ゼミでは高校時代から抱いていた疑問をテーマにグループでの研究を提案、培った専門知識を金融業界への就職活動にも生かしました。大和証券株式会社に就職予定の折谷さんに、大学生活を振り返っていただきました。
税金や国債、投資など、子どもの頃からの
興味を大学での学びにつなげる
経済学部に進学したのは、世の中のお金の流れや、経済的な制度に興味があったからです。幼い頃から父とニュースを見て「税金」「国債」などの話を聞いていたことが興味の原点でした。
高校生の頃には、日本経済新聞の社説などで、金融リテラシーや日本での投資の少なさについての問題提起を目にして、資産が預貯金に回って投資が少ない日本の課題に関心を持つようになりました。大学では、お金の流れや経済的な制度について幅広く学ぶことに加え、こうした課題についても深く探りたいと考えて、経済学部に入学しました。
データ分析を用いた研究に取り組み、
前提や思い込みを疑うことを学ぶ
3年次から、金融論がご専門の代田豊一郎先生のゼミナール(ゼミ)に所属しています。代田先生は、学生が関心を持ったテーマを自由に追求させてくださいます。私は「金融リテラシーと投資行動の相関関係」というテーマを提案し、賛同してくれたゼミ生3人と共同研究に取り組みました。
研究でまずぶつかったのは、テーマについて検証できるデータを見つけることの難しさです。チームメンバー4人でさまざまな候補を探し、暗礁に乗り上げそうになりながらも、やっとの思いで検証に活用できるデータを探し出せたときは本当にうれしく安心しました。
しかし、分析のプロセスでも何度も壁にぶつかりました。分析には、統計解析向けのソフトウェア「R」を使い、プログラムを書いて進めますが、エラーが出ることも多く、そのたびに原因を調べ、教科書やウェブで情報を収集しながら、一つずつ修正していきました。また、分析結果が当初の予想と異なる場合にも、その結果を受け止め、分析に用いる変数の設定が適切かを確認するとともに、仮説や前提そのものを見直しながら検証を進めました。試行錯誤の連続でとても大変でしたが、それが分析の面白さだとも感じました。この経験から、最初の前提を捉え直し、思い込みにとらわれず客観的に考え、粘り強く取り組む力を身に付けられました。
研究は2025年度青山学院大学経済学会主催「経済学エッセイコンテスト」で佳作を受賞しました。テーマの提案者として、メンバーそれぞれの状況を考慮して担当を割り振り、全体のスケジュールを調整するなど、リーダーとしてチームを動かす経験ができたことも大きな収穫です。
一方、1年次から続けている個別指導塾の講師のアルバイトにも力を入れてきました。始めた頃は、自分が塾に通っていたときの経験を基準に生徒と接していて、一人一人に合った指導が不十分だと感じることもありました。そこで、自分の前提を一度取り払い、生徒自身をまっすぐに見ることを大切にして、それぞれの性格や学習状況に適した対応を心がけるようにしていきました。同時に、生徒の成績を上げるだけではなく「生徒の将来の可能性を広げ、人生が明るいものになってほしい」という思いを根本に持って、指導に臨みました。今振り返ると、アルバイトで学んだ「思い込みを捨てて相手を見る」姿勢は、ゼミの研究で、仮説に固執せず前提を捉え直す姿勢にもつながっていると思います。

金融業界を目指して就職活動。
授業で身に付けた知識が、選考過程での強みに
就職活動は3年次の4月から開始しました。当初から金融業界を志望していましたが、まずは企業説明会を通じて幅広く企業を見ることから始め、その中で金融業界への興味の強さを改めて実感しました。夏のインターンシップでは、銀行、証券などを比較しながら、さらに適性や興味を探っていきました。
選考では、大学での学びが生かされた場面が多くあったと思います。例えば、国の制度や政策、国家財政のリアルな状況について学習した「公共政策論Ⅰ・Ⅱ」で得た知識をもとに、グループディスカッションなどでは社会課題に対する自分なりの問題意識や考えを示しました。根拠や数字を明確に提示して意見を述べることで、他の学生の納得を得られた手応えがあります。ゼミで金融リテラシーと投資行動をデータ分析した経験も、金融のプロフェッショナルである面接官に興味を持っていただけたと感じています。
また、進路・就職センターでのキャリアカウンセラーによるエントリーシート(ES)の添削も大きな支えになりました。初期のESは、表現が抽象的で、経験や強みを十分に伝えられていませんでした。アドバイスをいただいてからは、具体的なエピソードや数値を盛り込み、自身の強みを明確に伝えられるESを完成させることができました。
業種や企業選びを進める中で、証券会社に志望が傾いていきました。大学で金融や経済について学び、社会や企業の成長を投資が支えている仕組みに理解を深めたことが大きいと思います。家計から企業への投資が増えれば、企業は成長に必要な資金を調達し、設備投資や研究開発などに活用できます。その結果、企業価値が高まり、投資した人々の資産も増え、豊かになります。証券会社で働けば、こうした人と企業をつなぐ役割を担うことによって、好循環を支え、日本経済の発展に貢献できると考えたのです。
大和証券のインターンシップに参加した際、「この会社に入社したい」と強く感じました。同社が掲げる「お客様の資産価値の最大化」という理念のもと、手数料の多寡にとらわれず、お客様の納得感や信頼関係を大切にした提案が評価される点に深く共感したからです。人として正しい姿勢で成果を追求できる環境だと感じました。また、社員の方々が学生と同じ目線で接してくださる温かさも決め手でした。選考中、支店長面接では、就職活動で悩みながら挑戦する時間が、その後の社会人生活を豊かにするうえで大切だと励ましていただきました。採用の枠組みを超えて一人の学生に真摯に向き合ってくださる社風に、深く心を動かされました。

お客様の資産価値の最大化に貢献し、日本経済の好循環につなげる
夏のインターンシップからの早期選考を経て、4年次の6月に大和証券に内々定をいただきました。希望の進路を切り開けるか、常に不安を抱えながらの就職活動でしたが「自分が納得できる進路を選びたい」という思いで取り組みました。ゼミの研究で培った、思い込みにとらわれず物事を考える姿勢を就職活動の中で強みとして捉え直し、伝えられるように心がけました。就職活動を通じて、学生生活で培ってきた経験が希望する進路につながったと感じ、自分の歩みに自信を持てるようになったと思います。
入社後は、個人や法人のお客様を対象とした資産コンサルタント業務に就く予定です。目指すのは「お客様の資産価値最大化」への貢献です。それは単に利益を追求するのではなく、お客様の人生設計や価値観に向き合い、最善の選択を共に考えることから始まると考えています。その真摯な向き合いを通じて、「この人に相談して本当に良かった」と思っていただける存在になりたいと考えています。
お客様の資産形成を支えることは、企業の成長を後押しし、日本経済と人々の暮らしをより豊かなものにする好循環につながっていきます。その先で、日本企業が世界市場で競争力を高め、かつてのような存在感を取り戻す一助となれればうれしいです。

就職活動は知らなかった世界に出会える貴重な経験
就職活動を控えた皆さんは、きっと大きなプレッシャーを感じていると思います。私自身も不安しかありませんでした。しかし、最初に参加した企業説明会で「これほど多くの企業や、そこで働く人の話を聞ける機会は人生でもそう多くない」と言われたことが印象に残っています。その言葉をきっかけに、就職活動を将来について考える場であり、これまで知らなかった世界に出会える貴重な経験だと捉えられるようになり、楽しみながら前向きに活動するようになりました。同じ業界であっても、企業によって価値観や社風は大きく異なります。そうした違いに触れられるのも、この時期ならではの面白さです。
就職活動で不安や焦りを感じることは当然です。そうした気持ちを無理になくそうとするのではなく、不安を抱えながらも、社会や自分自身への理解を深める時間を楽しんでほしいと思います。その積み重ねが、自分らしい進路を見つけることにつながるはずです。

折谷さんの就職活動スケジュール
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<3年次> 2025年4月〜
合同企業説明会参加、さまざまな業界の企業の説明を聞く
進路・就職センターの配信プログラムで就職活動の基礎知識を身に付ける -
<3年次> 2025年6月〜
志望を金融業界に絞る。夏のインターンシップに応募
進路・就職センターでESの添削指導を受ける -
<3年次> 2025年7月〜10月
金融業界の多種の業種でインターンシップに参加
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<3年次> 2026年1月
証券会社のインターンシップ経由での早期選考に応募
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<4年次> 2026年6月
第一志望の大和証券から内々定をいただく
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2026年度)のものです。
経済学部 経済学科
経済とは人々が生存していくことであり、多様な要因に基づいて成り立っています。それゆえ、その理解には幅広い視野が求められます。青山学院大学の経済学部においては、このような経済を学ぶ場として多様なテーマの研究が蓄積されており、公正な社会の創造を目指して本質を理解し論理的に行動する力を育成します。
経済学の対象は、労働・娯楽・教育・医療など広範囲におよびます。経済学科では、社会全体への柔軟な視点を養い、より良い経済システムへの道を探ります。「理論・政策・歴史」という伝統的な体系のもと、幅広い教養と専門知識を修得します。資源配分の効率性について学び、より公正な社会の実現に貢献できるよう、「自ら分析できる力」「弾力的な思考力」「行動力」を育みます。




































































































































































































